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最後の呟き壺

あと何年生きるかわからないけれど、今を楽しんで生きるつもりです。その時々の思いを忘れないように記録しています。

これは老女の備忘録として書いています。

学生時代、ある先輩から好みの顔を聞かれたことがありました。
目じりに笑い皺のある顔が好きですと正直にこたえたら、変わっているねと言われた。若いのに今から老けた顔が好きになるなんて、ということでしょうか?
こういう好みって、変わっているでしょうか?
のっぺりした若い張りのある顔よりも、表情豊かな柔和な顔に惹かれていたのですが・・・

最近、Meta(Face book)のホームでよく見るのが、欧米の映画俳優、女優の昔と今の顔の比較画像です。
若いころは、非の打ちどころ無いほど美しかった女優が、今はこの人が同一人物とはとても思えないほどに変わってしまっていると、つい、その人の来し方を考えてしまいます。
その反対に、現在が過去の姿を凌駕するほど魅力的なシニアとなっている俳優、女優も見かけられます。この違いって、なんで起こるのでしょう?
それぞれの人生で、その人の人生観、大雑把にいえばライフ・デザインのようなものが人の表情を作ってきたのではないでしょうか。

人の顔には、その人のすべてが表れるようです。
美しかった過去の自分を取り戻そうと焦った女優が整形手術を受けて、どんどん昔の顔から離れた顔になってしまったとか、自堕落な生活を送ってきたのが見て取れるほど崩れてしまった顔の俳優。
好ましい顔の人たちは、きっと意志のある幸せな生活をおくってきたんだろうなぁと想像できます。勿論人生ですから、いろいろな困難も乗り越えてきたのでしょうが、それも表情筋に組み込まれて、味のある顔に仕立て上げてきたようです。

私の好ましい顔とは、無理をしない自然な表情、何よりも目にその人の理知が柔らかく表れている顔です。
人の持つ良い感情が豊かに顔に現われる、そんな顔が一番好きで、自分もなりたいと願っています。
でも、それは一朝一夕では作れない、なれない顔なのです。
生き方、そのものが出てしまうという、試練の結果だから・・・
う~ん、難しいですね、良い顔を持つのは。

昔、元夫がある医師から言われた言葉が思い出されます。
「私はあなたには同情しない、しかし、あなたの身体には同情を禁じ得ない。
 これほど粗雑に扱われたあなたの身体が可哀そうでならない。」 と。
この医師はアルコール依存症の専門医です。
私には、この先生の言葉が染み渡りました。
彼の表情は実年齢より10歳以上老けて見えます。
アルコールの害が、もろ出た顔になってしまいました。

結局、自分を愛せない人は他者も愛せない場合が多いです。
その結果、失ってしまうものも多くあります。
元夫も多くのものを失ってしまいました。
それでも、彼にはまだ、家族が寄り添っています。
まあ、運が強い人なんでしょうね。
人生は運もあるけれど、運を掴むのは自分の意志や努力も必要でしょう?
断酒をしてから20年余、もう、死ぬまで一滴のお酒も飲んではなりません。

顔は、自分で作ってきたものです。特に年齢を重ねれば、ね。
「40を過ぎたら、自分の顔に責任を持たなければならない」とはよく言われる言葉ですが、本当にそのとおりです。