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最後の呟き壺

あと何年生きるかわからないけれど、今を楽しんで生きるつもりです。その時々の思いを忘れないように記録しています。

これは老女の備忘録として書いています。

昔々のことです。。
ある日、銀座・服部時計店(和光)の前で、学生時代の友人数人と待ち合わせしていたところ、ラジオのインタビューを受けました。
私は後ろに退いたのですが、女性インタビュアーが一人一人に質問してくるのです。
確か、久米宏さんの人気番組だったような記憶があります。

「今日はどういうお集まりですか?何の目的で?」から始まって、
「今日は友人の結婚祝いの贈り物を買うために来ました。」と友が答えると、今度は
一人一人に質問です。「お仕事は?」とか、「どこにお住まい?」なんて、今なら
プライバシー侵害で絶対聞けないような質問のたぐいなんですが、素直に皆答えていました。そして私の番が回って来て、「何をしてらっしゃるの?」という質問。
さすがに、勤め先も、所属も自らは答えませんでしたが、特殊な職場で職種だったので、友人の一人が横合いからちょっと口を挟んじゃったんですね。
困りました。
それで、言葉を濁しながら、なんとなく概要だけでストップをかけました。
結構シツコイ質問者さんでした。

後日、ある会の集いで、仕事上のお付き合いのある方の奥様に「ねえ、ラジオのインタビューうけてたでしょ?」と聞かれました。
「えーっ!!」です。
「私ね、なんとなくそうじゃないかと思ったのよ。○○子さんはあそこにいらっしゃるし、それと、お話の仕方がどう聞いても○○子さんなのよね。やっぱりそうだったのねぇ。ほらね、あなた」と、お隣にいらしたご主人に、いかに自分の予想が正しかったのか自慢していました。苦笑

このご夫妻は学生時代からのお付き合いなので、私のことはいろいろご存じの方達なのですが、それにしても、なるべく短く曖昧に話した内容でも、こうやって身バレしてしまったんです。ちょっと、考えさせられました。
それから、どんな場合でも、街頭インタビューは避けてきました。(特に有楽町、マルイの前は、TV局のニュース番組インタビューで有名です)

どなたかがおっしゃていました。
どんなに、容姿を変えたとしても、声質と話し方で、本人と分かってしまう場合が多々あると・・・
怖いですね。隠さなければならない場合は多くないですが、それでも多くの人々にこちらの情報が渡ってしまうのは、なんとなくリスク過多のような気がします。

そういえば、ネットで私が検索したことを基に、いろいろなお勧めものが一挙にのぼってきたのにはぞっとしました。
その人の趣味、嗜好などがしっかり握られてしまっています。
こういう個人情報を集めている組織・機関に悪用されたら、個人なんてひとたまりもありません。
まして、個人の特定は、たとえ顔を変えたとしても、声はそれまでの声紋分析に加えて
発話の癖のようなものまでがAIで測られたら、一発ですよね。
こうなると、スパイも世界中に逃げ場は無くなってしまうのかしら。
現代では、007も動きにくくなってしまいました。
まして、イーサン ハントのシリコン・マスクなんて意味がありませんから。

そんなこんなが分かっていながら、
こういうブログに自分の気持ちを綴っている私は愚か者です。
自己顕示欲の強い、愚か者です。
ブログに綴るということは自分を晒すということなんですから・・・