これは老女の備忘録として書いています。
今朝はびっくりすることが起きました。
かれこれ10余年、相互とも連絡せずにいた学生時代からの友人から突然電話が入ったのです。
彼女は電話するの「こわかってんよ!」と言いました。大阪の人です。
私の方こそ、本当にごめんなさい。どれだけ迷惑をかけて、不義理をしてしまったか。
その後ろめたさがずっと胸の底に淀んでいました。
実は、先週、1泊で大阪に行ってきたばかりです。
虫の知らせと言うんでしょうか?なんとなく、大阪へ行ってみたくなって、それも天神、天満と川巡り、橋巡りをしたのは、あのNHKドラマ「あきない世傳 金と銀」の影響のせいもあります。
たまたま見たテレビドラマにすっかり引き込まれてしまいまして、原作者高田郁(かおる)さんの本も全て読みました。その上、主人公に起こる出来事と時代背景の年表をつくり、大阪の古地図に活動個所を照らし合わせたりしてみました。
こんな作業を楽しくやった結果、ますます大阪の商家に興味を持ったんですね。
私の両親は関東出身ですが、母方(父方も)は代々続く商人の出です。こんなに興味を持ったのは主人公が少し母に似ていたためかもしれません。
とはいっても小芝風花さんの美貌ではありませんよ。
その商売に対する主人公の考え方、困難を乗り切る気構えなんかですね。
そんなこんなで久しぶりに大阪を目いっぱい、耳いっぱい,お腹いっぱい楽しんできたばかりというこのタイミングで、なんと彼女からの変わらぬ明るい大阪弁が届きました。うれしかったですね~!
どれ程、懐かしかったか。もう二度と顔向けできないと、自ら諦めていた人でした。
実際、小心でずるい私なんかより数十倍、数百倍心根が真っすぐで大きな人なんです。
積もる話が続いて、とうとう隣にいたお嬢さんにバスの時刻を告げられたとか。
現在、お嬢さんと東京に来ていて、これから某美術館へいらっしゃるとのこと。
そして、次回私が再び大阪へ行ったときはぜったいに会おうと約束しました。
大学生の頃、世界中から集まった大学生の、とある大会で知り合ったのが、後に彼女の夫となる大阪から来た男子学生でした。見るからに人のよさそうな顔、そして、のびやかな性格の持ち主でした。
こういう人のこと、大阪では(ぼんぼん)とか(ぼんち)とか言うらしいですね。坊ちゃんという意味です。彼も本当のぼんぼんでした。私たちはなぜか気が合って、帰国後も連絡をとり合っていたのですが、彼が上京した時か?私が関西に行った時か?紹介されたのがフィアンセの彼女でした。婚約者がいることは会った時から知っていました。だからこそ、彼は気楽に話し合える男子だったのです。
紹介された彼女は、彼に輪をかけた いとさん(お嬢さん) でした。すっかり気が合った私たちは、双方が結婚後も付き合っていけました。もっとも、私の夫はこの輪の中には入ってきませんでしたので、あくまで私が彼らと長く交流を続けていたということです。
それが、あの東日本大震災の後、いろいろなことがあって・・・
私の無理なお願いにも拘らずいろいろ応えてくださり、その上、私を思ってのある提案をして下さったのに、それを無下に断わってしまったのです。
今でも身が縮むぐらい我が身を恥じています。
それなのに、こうやって、何事もなかったかのように話しかけてくれました。
本当にご縁がある人とは、どんなに離れていても絆が復活するのですね。勿論、承知しています。これはひとえに、彼女そしてご主人である○○君の寛大なお人柄に依るものだということを。
電話を切った後も彼女の柔らかい大阪弁が頭の中で繰り返し聞こえてきました。
大阪がより懐かしいところになりました。