工夫しながら気持ちよく暮らす | 最後の呟き壺

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あと何年生きるかわからないけれど、今を楽しんで生きるつもりです。その時々の思いを忘れないように記録しています。

これは老女の備忘録として書いています。

最近、ネットでマットレスを購入しました。
もう、ずっと腰痛に悩まされていたため、2年前にベッドを変えて、有名なメーカーの固いベッドマットにしていたのですが、それでもよくなりませんでした。
脊柱管狭窄症とかですと、レントゲンではっきりするそうですが、そのほかの腰痛の原因は、なかなか特定しづらいそうです。
私の場合も、持病の股関節が原因なのかと、ベッドを変えても治らないので、腰痛改善はほぼ諦めていました。

それが、某寝具選びのサイトを見たところ、マットの機能が詳しく比較されていました。それでは最後にこれを試してみようと選んだのがあるマットレス。
なんでも、アスリート御用達とか、とにかくなんでも、いいというものは、藁にも縋るおもいで手を伸ばしてみたわけです。

なぜもう一度、寝具にトライしてみようと思ったのは、実は生前の父の姿を思い出したからでした。
父は海軍の軍人で、ある戦艦に乗っていました。
その時の、生活習慣から、自分の寝床を就寝前に常に整えていた人でした。
ある時、シーツを洗濯するため、それを剥ぐと、そこにバスタオルに包まれた何枚かの新聞を丸めた棒状のものが3つも並べられてありました。これを腰のあたりに当てて寝ていたのですね。
自分で寝心地を確かめながら、いろいろなものを使って工夫していたんでしょうね。それを見て、私は感心してしまいました。

何かの折に父の姿が浮かんできます。シーツを引っ張ってベッドの下に挟み込む姿など・・・私自身、日常でいろいろなことを、めんどくさくなって、ぞんざいに扱っている時など、(いやダメだわ、父を見習って手間を惜しまず丁寧にしよう)と思い返すのです。

それで、ベッドマットの方はどうだったかって?
実はね、腰痛が劇的に改善されたんです。
マットだけでなく、枕も幾度も高さ調節してみて、首あての部分に薄手のタオルを敷いて少し高めにしたところ、これもよかったみたいです。
それらもろもろの実験結果、ベッドから降りるとき、逡巡なくスッと立てるようになりました。
それまでの、じりじりする痛みに慣れるまでゆっくり立っていたのが夢のように
消えました。
すごいですね。寝具でこんなにもよくなれたんですから。
じゃあ、もっと早くすればよかったじゃない!と思うのですが、それまで腰痛原因を股関節からと勝手に思い込んでいたためです。思い込みはダメですね。

寝具に限らず、生活周りのことを自分に合うように、一工夫しながら生きていた父でした。
諸事工夫して、気持ちよく暮らすことが豊かな人生ということなんでしょうね。
これからもお手本にしていきたいと思います。