今年の共テは易化したとは聞きますが、私はセンター入試時代から大学受験を見て来て「そんなことはない」と感じています。



やっぱり長い目で見たら難化していると思います。



共テが全てだ!と言う私がいつも恐れているのは、

共テの出来が悪かったら本来目指していた大学に出願すら諦めないといけないと言う事態です。



もちろん玉砕覚悟でしたら足切りさえなければ誰でも出願はできますが、実質の足切り点みたいなものなので、現実問題として考えたら出願を諦めると言う選択肢になると思います。



この時の出願は本当に断腸の思いです。

出した時点で目標を諦めるのか?と言う葛藤があります。



でもそれを選択する勇気の方が、突撃するよりよっぽど辛いと思います。



でも、もし本当に大学に入っても目標に向かって頑張りたいと思っているなら、私は今回安全に受験をしたとしても3年次編入で目標だった大学にチャレンジする事をオススメします。



大学の授業も本格的な専門分野はだいたい2年終わりか3年に入ってからで、1〜2回生は一般教養メインなので3年次編入をしてもやりたい事は間に合います。



また、浪人と違い1年遅れにもなりません。



「まだ2年待たないといけないのか?、今後2年も頑張れるかな?」



そう思ったアナタ!甘い!



編入するならまず一般教養をはじめ、単位をたくさん取っておく事です。

これはこの大学に残るにせよ、編入するにせよ、やらなければならない事なので忙しいです。



そのうち次の大学で単位をたくさん認められたらそれだけ3年以降楽になるんです。

もちろん2年の前期までの成績も編入入試の判定資料になりますのでしっかりしないといけません。



さらに編入入試の英語はTOEICやTOEFL等で判定されるので、入学と同時に英語を勉強して1回生の間に成績証明書を手に入れておかないといけません。(送られて来るのに時間がかかります)



2年にはもう出願手続きです。

5月には募集要項が出ていると思いますので、いつ出願で、いつ受験で、いつ合格か?確認する事。



これ年によって早かったり遅かったりするので、去年を参考にしすぎた思い込みが1番怖いです。



2年初めまでに志望理由も作成しないといけませんし、面接もあるのでそれも考えておかないといけません。



入学してから1年ちょっとなんてすぐです。



教科試験対策は2年の4月に入ってからで充分です。



浪人の次の入試は1年後。

3年編入の次の入試は1年半後です。



つまり半年しか変わらない上に、1年も遅れないのが3年編入入試の良いところです。



この編入を受けたいなら、まず今から始まる前期・後期(中期も)入試に合格する事です。



とにかく国公立大学に進む事です。



それがダメなら私立短大に進学する事です。



なぜかと言いますと国公立大学は編入入試を受ける場合、「他大学他学部受験願い」のような書類を通っている大学に提出して受験できますが、4年生私立大学の場合編入入試を禁止している大学が多いからです。



つまり私立に行くと編入入試を受けたければ退学するしかないからです。

もちろんその場合失敗したら2年遅れる上に何にもなくなります。



もしくは短大に行く事です。

短大なら2年間で卒業なので、「短大卒→3年編入」となりますので問題ありません。



今回の出願で不本意に思っている受験生は、まず目の前のこの前期後期入試を突破してから、もう一度目標大学にチャレンジ出来ますので、まずコレを頑張って下さい。



最後に1つだけ補足しますと、

編入入試は普通の学部入試と違い募集していない場合もありますのでその点は注意して下さい。



私の知っている受験生は九州大学農学部志望だったのですが、共テの出来を見て諦めて別の国立大学に進んで編入での再チャレンジを試みようとしたのですが、



何と九州大学では農学部編入募集をしていなかったんです。



結局彼は頑張っていた事で神戸大学農学部に編入する事ができたと聞きました。



ですから多少目標は変われど、編入は浪人・仮面浪人よりも絶対良い。



また大学授業をサボる事なく内職しなくて良いですし、1年遅れませんし、もし失敗しても今いる大学を続けられますし、1番の利点は全教科勉強しなくて良い事です。



例えば農学部でしたら英語はTOEICなどの成績証明書提出ですから実質1教科受験で、当日受けるのは大学で学ぶ部分も含んだ生物と化学の複合問題1教科だけなので、浪人のように共テ(5教科7科目)や2次対策までやらなくて良い、つまり得意分野のみで勝負できるところではないでしょうか?



だから目標を下げた受験生、落ち込むな!



本人次第で自分の最終学歴は変えられる。



さらに言うなら大学院と言うチャレンジもできる。



兎に角目先のこの前期後期入試をがんばれ!