母のちぎり絵 | フルメタルジャケット

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こんな時代だけれど、日本のモノづくりを再起動したい。

 大阪で暮らす母は今年の4月で90歳になりました。

父が亡くなった後、75歳の時に今の家に引っ越してきました。これまでは近くに住む姉と弟がサポートをしてくれていましたが、さすがに90歳を超えての一人暮らしは厳しいということで、これまでにさんざんと親不孝をしてきたバカ息子で長男の私が9月から一緒に暮らすこととなりました。

 昨日から一泊二日の予定でやってきた私は、引っ越しの準備話やこれから寝泊まりする部屋の下見をしてきました。部屋にはちょうど良い大きさの座敷机があって、仕事用に使えそうです。

 その机の下には、母がこれまで趣味で作ってきた「ちぎり絵」がたくさんしまわれていました。その数は数十枚。額に入れられて箱に入っているものもあれば、無造作に紙袋にいれらたものなど、様々です。

 母がちぎり絵を始めたのは、今の家に移り住んで直ぐとのこと。近所の方から、その方のお母さんが手掛けていたというちぎり絵の材料を譲り受けて、見様見真似ではじめました。

 手先が器用な母は、特に教室に通うことなく次々と作品を生み出し、昨年には自治会の勧めもあり団地の会議室を借りて個展を開いたそうです。

 ちぎり絵は、とても根気のいる作業で、作品によっては製作に一カ月以上かかるものだそうです。

 息子の私の目からすると、その作品は十分にプロとして通用するものもあると思います。でも、母はこれまで10枚以上を他人にあげてきたけれど、お金をもらったことはなかったそうです。唯一、お礼に洋服をもらったことがあるそうですが、それも大きすぎて着れなかったそうです。なんだか、売れない天才芸術家のようです。

 

 今朝、横浜に帰る前のひと時に、作品のいくつかを写真に撮って来ました。好評だったら、もっとちゃんとしたカメラマン(=弟)を呼んできて、Web上の個展でも開こうとたくらんでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 母はちぎり絵だけではなく、水彩画も描くようです。

 

 そして、こちらが母が一番最初に作った作品「ひまわり」です。個人的にはゴッホのひまわりよりもこちらの方が良いと思っています。(*^-^*)