経営者たる者、常に最悪の事態を考えて行動しなければならないと言われます。
この日はお世話になった先生にひとまずの挨拶を済ませました。
あんなにひどい状態から復活できたのだから、どんな困難でも乗り越えられるよと言っていただいたのがとても励みになりました。
でも、心は”君が思えば・・・”の世界です。
この閉塞感に満ちた様子見社会、あと、どれくらい我慢できるでことでしょうか。
さて、先日御紹介したサーフィン発電ですが、今のところ二つのアイデアを持っています。
一つは先日御紹介したSNB型。
もう一つは、小型で可搬性を持たせたOLB型です。
水平方向の動きに転じた波を上下分断し、動きの速い上部だけを使う、効率の良い発電を目指す小型のタイプです。
E=1/2mv^2 の式で、2乗で効いてくるvを大きくしようとする考えです。
こちらは、特許の補正手続き中なので、取得できたなら公開します。

話しはSNB型の方です。
構造が単純で、大型化し易いので、将来は集波板を大きくして広く波のエネルギーを集め、発電機のところで水平方向の大きな流れに転換して大出力を稼ぐことを目指しています。
上の式では、mに注目しています。
mは質量なので、横x縦x奥行きの3乗で効いてきます。
どちらの装置も出口側の抵抗との闘いになります。
この辺りは人間社会と一緒ですね。
SNB型の集波板を大きくする際に、やみくもに大きくしていって、それで波が上手く集まるかというと疑問です。
たまたま上手く行く可能性もありますが、失敗する可能性の方が大きいように感じています。
大型化のためにはシミュレーションの開発から始めると良いだろうと思います。
世の中にどんなシミュレーションがあるのかは知りませんが、集波板の形を入力すれば、発生する海流を予測できるものが欲しいです。

もう30年近く前になりますが、学生時代に波動シミュレータというのを見せて貰ったことがあります。あれからどれくらい進歩しているのでしょうか。
半導体のリソグラフィーの世界では、この10年くらいにリソグラフィーへのシミュレーションの応用が著しく進みました。
1990年代の前半に、光の波の性質を利用した転写技術が登場しました。
最初はシミュレーションと実験結果が交互にかみ合いゆっくり進歩して行きました。
その後、半導体のパターンの微細化が進むに連れて転写シミュレーションの重要性がますます大きくなり、今では転写シミュレーションの技術を使わずに実験結果だけでパターンを設計したり、転写条件を決めることはあり得なくなりました。
194nmの波長の光(レーザー)を使って20nmの分解能のパターンを形成するために非常に高度な計算技術を内包したシミュレーションを用います。
今度は、この技術を海の波のシミュレーションに活用できないか考えています。
最初はPCベースのおおざっぱな計算から始めて、良い結果が期待できそうなら”2番じゃダメなんですか?”のスーパーコンピュータや、専用のシミュレータを使って1立方センチくらいの精度までもって行きたいです。
また、その一方で、小さな実験も始めて行きたいです。
下の絵は横浜の海の公園の波に最適化した実験装置です。
30cmくらいの安定した波が来るので、最初の実験にはもってこいです。
現在、仲間と支援者を募集中です。

実際に海岸沿いを少し歩けば直ぐに判ることですが、海には実にたくさんの人々の営みがあり、生活があります。そういう人達への配慮、尊敬の念を忘れての開発はあり得ないと思います。
そして、波の挙動の解析が進み、結果としてあのような悲劇を二度と繰り返さないようになるのに役立つのなら、望外の幸せです。
どんなことでも、
勇気を出して実際に行動しなければ、
何も変わらない。

海辺の写真、増殖中です(リンク)。
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