7時に帰るとシュンタローはまだ家に帰ってなかった。水曜日は午前中授業だから、それにテスト一週間前だから家に当然いるはずだと思った。また仲間と遊びにいってしまったのかと、やれやれと言う気分でいると、息子がひょうひょうと帰って来た。見れば肩にはショルダーをかけている。

「図書館行ってた」
「……」

おおー、将来に繋がるファインプレー!!!!?


夏への扉/ロバート・A・ハインライン

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いつも夏へ行ける扉を探している猫。そんな扉はあるわけはない。でも、また隣の扉を開ける。
でもそこにはいつか思い描いていたような『夏』が…。
SF仕立ての爽やかな恋愛小説。これから夏へ向かう季節にはちょっといいかも知れない。
野球も面白いがちょっと視野角度を変え見た人生も悪くない。

学生だから当然だけど来週から定期考査が始まる。
もう随分僕らにとっては昔のことになってしまったが、当時のことを思い出してもテスト前って全然楽しくなかったな。
それを考えると今シュンタローも楽しいとは言いがたい気持ちで机に向かっているのだろうか。
まあ、しょうがないね。こっちはこっちで明日のことを考えながら生きてるんだからね。
 
食事を終えて散歩に出た。その際、午後の紅茶を勝って来てと頼まれた。

「なんだ、とうさん、そんなに大きいの買ってこなくてもよかったのに」
「そうかー」
「重かったんじゃない」
「おまえを育てる責任より全然軽い」

大リーガーの三振、といってモノマネ一番。
「誰の真似?」
「大リーガー」

うーーん、誰ではないが、似てる。『吉本』でも行けそうだ。
070610


先頭バッターを三振に仕留めるのはまことさいさきがよい。

と思ったもつかの間、振り逃げだ。なんてことないキャッチャーのエラーだ。

次の三塁前イージーゴロで暴投。初回は7人に投げ結局エラーの二人にホームを踏まれた。

厳しい滑り出しだったが、俺から見てもコントロールは決まっていた。

流れの悪いままピッチャーは交代した。残念だった。


そしてこれが3年生の中で一緒にプレーする最後の試合だった。



3年生は泣いていた。

「これからが始まりなのだ」と彼らを励ましてやりたかったが、

結局俺は何も言わなかった。




そしてシュンタローも違う場所で泣いていた。
塾が終わると昨晩は新宿バッティングセンターへ行った。

シュンタローにホームランを打って欲しいと単純に思った。

思うのは簡単だが、実のところはそんなには簡単ではないことは分っている。

明後日の対U戦。

昨年の大会の覇者。実は昨年練習試合では勝っているのだ。

俺は馳せる気持ちを心の中に押しとどめ、

「ホームラン見たいな」と日常的な響きの中でさらりと言ったのだ。

ぼうし


俺はこれをプラスに出来るプレッシャーとして隠し球のように使っているのだ。

そして、力以上のものを出すには、このプレッシャーを味方にするしかないのだ。

それが出来なければ、HEROにはなれないのだ!
土日もいっぱいいっぱい練習だからこの一年野球など見に行ってないね。本当は見ることはとても勉強になるはずだけど。勝ちゲームをことごとく落としてしまうような監督にどんないい練習ができるんだろうかね。野球は頭でしょう、最後はね。



テッド・ウイリアムズのバッティングの科学/テッド ウイリアムズ

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ああ。こんなにすごい本にであったのも久しぶりだ。
テッドウィリアムスってすげーーーーっ!
科学というメーミングにはちょっと納得いかないな。これは研究だ。
アップスイングこそ基本! らしい。10を鵜呑みにはしないが、5は考えさせられる。
非常に読み応えある研究書だ。



12

もちろんピンチだからといってビビるような男じゃないのだ。

さて、大会が始まった。情け容赦ない負ければ終わりの関東一円大会だ。
その名前からは強豪なのかそれすらも分らないチームばかりだ。

このところ風邪やら学校行事やらで練習に行けず初戦は3年生の先発となった。
それは本当にいいことだ。3年生には最後の大会なのだからな。
そしてよく投げたが5回あたりで疲れたね、そして我がチームお決まりの最終回の悪夢だった。

7対1を守れず7対5でワンアウト2塁、監督はピッチャー交代が遅すぎる。
誰が見ても交代の時期はとっくに過ぎていた。
勢いづかせ波に乗る相手のそんなただ中にシュンタローは放り出された。
俺からすればせめて1点とられてもそこで勝利したかった。
でも痛い同点打を浴びた。後攻めの利と三塁打が飛び出して、何とか勝利した。
シュンタローにはちょっと後味の悪い終わり方だったが、チームの勝ちには十分貢献したと思う。
運動会

野球を始めてから俺の中では野球大会が運動会のような位置づけになってしまっている。もちろんリレーなどに選ばれるのは野球かサッカーをやっている連中で、それは小学校の時からずーっとそうだ。30年以上前の同じ場所で俺とは違うスタイルと違うものを持って歩いてるシュンタローはどこへ向かっているのだろうね。



10球中8球決まれば15勝、7球なら12勝ピッチャーらしい。
大雑把に考えるといいピッチャーでも10球中2球は失投があるわけだ。
そう考えると打率も2~3割というのも面白い符合だ。

風邪をひいたりでこのところバットは振っていなかったな。
110kmがうそのように当たらない。
ボールの出所の分らないピッチングマシン。

シュンタロー、お前はそういうが、いい練習マシンじゃないか。

でも今日の打球はちょっと違ったな。
何を今頃いってるんだい。バッティングはそうやって思いっきり叩くなんてずっと前から言ってることじゃないか。

今日の打球は今までのバッティングセンターの中で最高だった。

俺から見える悪い癖は悪い癖として、直す必要はないな。
そのまま感覚的にミリ単位の微調整をすればよいのだー!

実は隣で俺は130kmに挑戦した。
そこで新たな発見。落合博満著の中でボールが来る前に始動する、つまり振り始める。
そんなことが出来るのかと思ったが出来た。
というかこの非力の俺にはボールが見えてからでは遅いのだ。
そこでピッチングマシンの腕がボールの下5cm位の所へ来たとき、バットを振り始めるとどうだろう。やっと当たるタイミングに近づいたのだ。

あー、プロはこうやって速い球に追いついて行くのだ、アーム式は左右のぶれは少ないが上下は以外とある。ましてこんな雨の日だとなおさらだ。ハイを頭に入れローを待ち、またその逆をする。
トップから始動に入る100分の2秒ぐらいにボールが現れるとそこからさらに100分の2秒位の間に軌道を少し修正出来る。その修正範囲にボールが来ると130kmは当たった!!

ストライクゾーンを9つに分けインハイから

  1、2、3
  4、5、6
  7、8、9


2、5、8はかんがえないとすると、147369の6つ。

この区切りのどこかを予測して早めに始動する。
これがスピードボールを打つ一つの方法ではないだろうか。

その速球ピッチャーが変化球一つ持っていたら、今の6つの小さなストライクと2つの球種で12パターンできる。流れがあるからそこからもっと絞って的を小さくする。その読みは非常に大切だ。

テッド ウィリアムスは言った。
『バッティングの50%は首から上で考えること』 



sennsei

くじ運のよさも大切だよな。小5新人戦にて宣誓!

先週は風邪をひき練習は不参加。今週末は運動会。そこまでにコンディションを最高に持っていき、週末のの大会一回戦へ望みたい。

おまえなあ、図体ばかりでかくなって、風邪なんかもらってくるんじゃねーっよ!

まあ、しょうがないか。今週は体力増強の週だ!!!

新横綱 白鵬は日本へ来た時、15歳で175cmだったらしい。親方の言いつけで4杯飯と10時間以上の睡眠で今は195とか6とかになったらしい。
やっぱりたくさん寝ないとでかくならないか!
catcher

大概のポジションは経験しちゃったシュンタロー
小学5年生地元少年野球大会にて

夜の10時を過ぎて部屋から出て来たシュンタローは久しぶりに夜のランニングに行くと言ってオレを誘った。サッカーで放課後は一応走っているらしいが、その口ぶりから大してやっていないんじゃないかな。まあいい。今日は塾で、帰ってからも勉強をしていた。ちゃんと的を得た勉強方法でやっているならいいんだけど。付き合いでオレも2kmほどはしった。一周800mのアップダウンのきびしい道を周回遅れたら終わりといういつものルールで始め。いつも通り1週半で追いつかれた。

「おれ最近足遅くなった、もっと速くなりたい」
「そうか」

さてネットで調べてみるか。


プロが教えるバッティング入門
―プロの技、駆け引き、戦術を伝授!!/篠塚 和典

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テクニックの基本の基本を図入りで解説された読みやすい本だ。
篠塚選手が現役時代に研究した理論が分りやすく書かれていた。