ドイツ人の夫との初めての休暇で やはり 彼はドイツ人だ と思ったものの中に 日々の言語の使い方というのがあった。
その休暇は 土壇場でとったこともあり、ホテル滞在ではなく Airbnb だった。 英国の テムズ川上流に位置するその小さな町にはデリカテッセン兼 お肉屋さんというのがあり、そこで毎日の食料を調達することになる。 その日は珍しく晴れていたので、 川沿いで BBQ をすることにした。 私が住んでた 南東では よく公園などで 屋外BBQ が頻繁にみられたが、何しろ全く知らない土地なので、そのお店に BBQ は大丈夫か聞いてみることにした。 英国の日常にあるごく普通の お天気の話から始まり、今度は BBQ 、そして初めて お肉の種類の話になる。後ろに並んでた夫はなんだか居心地悪そうにそわそわし、何か言いたそうだ。お肉を買ってお店を出た後、 堰を切ったように 話し出した。
何でお肉をすぐに買わないの ? なんでお天気の話なんかするの ? それって お店の人の時間を無駄に使っていることだよ。 と かなりのご不満である。 英国でそれに慣れてる私には 普通のコミュニケーションの形態であり、丁寧さであり、二人ともそれを承知でやってるのだから と夫を なだめるのと同時に ドイツ的発想にはかなり びっくりしてしまった。
英国では Coffee 一つ買うのにも お天気に触れたり、Alright ? という 挨拶から始めるので、それが 社会的円滑油 の役目を果たしている。この場合の Alright ? は How are you?を示していて、 Yeah, you? と逆にこちらから 尋ねる形で終わる。
彼らが本当に How are you? と聞いているわけではなくて どちらかというと 軽いあいさつ代わりだ。これが一般的な 英国のコミュニケーションの形式で、 それは いたるところに現れる。
道を聞くときなんかも I am sorry to trouble you, but do you know where the Buckingham Palace is? などと一度クッションを付けてから 尋ねるのだ。Big Ben の真ん前で働いてた私は 度々 アメリカ人のダイレクトな Hey, where is the Buckingham Palace ? というのに よくであった。 私は Turist information ではないんだけど と思いながら よく答えてたのを思い出す。
私からするとドイツ人のコミュニケーションの仕方もまたそれに少し似ていて パブなんかで 彼らが Beer! と叫んでるのを見ると こっちが恥ずかしくなってくる。
英国での普通の 注文の仕方としては May I have.... Can I have ...... となり その前もしくは 後ろに 必ずplease
を付けることになる。 英国では 小さい子供の時分から この Please, Thank you. の使い方は必須で教えられていて、 May I ..... Can I ...... と コンビで使うのだ。なのでドイツ人の個の直接的な 言い回しが まるで赤ん坊が これをくれ!と叫んでるように聞こえる。
最近はようやくドイツ語がそのままドイツ語方式で出てくるので、 仕事のメッセージやメールもそのままかなり ダイレクトに出てくるようになったが、はじめはそのダイレクトさが 時間の削減につながるいわば ドイツ人の心づかい だとはどうしても理解できなかった。
なので 今ではあの夫の苦情がよくわかる。
まあ毎日がそんな調子なので、休暇でロンドンに帰ると 人の温かみが 感じられそれだけで温泉に入ってるような居心地の良さを感じる。言語とは人々の考え方や文化をかなり反映するものなので、注意が必要だ。
これを読んでくださってるあなた どこにお住まいですか? もしあなたが英国に住んでらしたら 少しわかっていただけるかも。。。。