2000年の11月、私は ロンドンの医療保険の会社に勤めていた。 その時の上司がフランス語と ドイツ語ペラペラの 英国人女性で、とても気の利く才女だった。

 

あるとき 彼女のデスクわきで コピーを整理していた時、とても美しい ドイツ語が電話とともに 聞こえてきた。 

彼女は来月つまり12月の話をしているらしく、しきりにドイツ語の12月 という単語が聞こえてくる。

その響きは とても鮮明で 整然とした響きだった。

その上司のお父さんは ドイツ と フランス駐在の ビジネスマンで 彼女は幼少期をこの二つの国で過ごす。 なので 彼女のドイツ語は 母国語並みに 達者だ。

 

私はその ドイツ語の美しさにみとられ、つい 私もいつか ドイツ語を話してみたいです と上司に行ったのを覚えている。

 

それから 25年以上の歳月がたち、その時 口走った 夢が 何とも奇妙な形で 実現しているのに 今 かなりのショックを受けている。

 

保険会社での上司との会話は 子育ての喧騒の中でかき消され、そんなことなど すっかり忘れていたころに ドイツ語に再会したのだ。

 

ドイツ人の夫と 知り合ったり、遠距離恋愛したり いろいろあった中 今の現在がある。

 

25年前の 私には想像もつかなかったような展開だ。

 

先日 イギリス人の友人に ドイツ語使って ドイツで therapist なんて すごい高度な技だわ と褒められたが 確かに 今いるところにたどり着けたのは 幸運と 過去の自分の努力に感謝するほかない。

今の仕事をするには セラピストの資格を取らなくてはならなかったし、それには 生理学、解剖学、実技と 英語で 試験に合格しなくてはいけなかった。 そのうえドイツ語の 試験も受からなくてはならず、私の今に至るまでには いろんな 勉強が詰まっている。

 

そう思うと 自分に 感謝の気持ちでいっぱいになる。

そして 仕事仲間と 家族。 ともに愛のある人たちばかりで、 その優しさも頭が下がる。

 

これを読んでくださってる あなた。 ご自分に有難うといたわって あげることはありますか?

 

お金もかからず 幸せな気持ちになれる この 自分への ありがとう。 

それが得意ではない私に 再度 いたわりの言葉をかけてあげたい。