vol.449
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産婦人科の決まりで
予定日の二か月前から
帰って来た長女は
小さな頃から手の掛からない子で
長男がとても大変だった分
親としては助かりました
その娘が、里帰りして久々に
ゆっくり話をしていると
お母さんはお兄ちゃんの事ばかり
見ていたよね
わたしはどんなに頑張っても
いつも二番目だった
ぽつりとそんな事を言いました
思ってもみなかった言葉でした
そしてそれはまさしくわたしの中に
長い間あった思いのかけらでした
それから二か月の間、何度も何度も
娘が生まれてどれだけ嬉しかったのか
どんな思いで抱きしめていたのか
初めて歩いた日の事
保育園の発表会の可愛い様子
学校に行き始めてからの日々の出来事
思春期の難しい日々
その全てがわたしをどんなに幸せに
してくれたかを一生懸命話しました
そして思いました
もしかしたら自分の親も
同じなのかも知れない
ものすごく愛されていたのに
それにわたしが
気付かなかっただけなのかも。。
手の掛からない子だったから
手を掛けなかっただけだったのだ
”信頼されていた子”が本当の意味で
すとんと落ちてきました
そして思いました
もしかしたら
ここにいてはいけない子、すら
勘違いだったのかも知れない
頭の中も心も大きくぐらぐら
揺れ動き始めました
年が明けてお正月に
実家にみんなで集まっている時に
体も認知症も随分良くなっていた父が
みんなが集まった事が
とても嬉しくて饒舌になっていました
寡黙で厳しくて怖かった父は
冗談をいったりする楽しく可愛い人に
なっていました
注目を集めようと、時に大きな声を
出します
その声に二番目の姉がこう言いました
あんた達は可愛がられたから
分からないだろうけれど、
わたしは今でも
お父さんの大きな声を聞くと
恐いと思ってしまうのよ
あんたが生まれた時に
みんながっかりしたのよ
そう物陰で言って来た姉がです
そこで分かりました
あれは姉の嫉妬だったのだと
五年間は末っ子だったわたしは
確かに姉から見ると甘やかされている
そう見えていた事でしょう
けれど考えて見ると三人の姉たちから
意地悪をされた事はそれ以外
思い出せないのです
わたしは、姉たちからも
愛されていたのでした
そして父が
母を指しながら言いました
この人にひどう怒られた事があって
四番目に娘が生まれて
また女かー!そう言うたら
そんな事を言うんなら
自分が生んでみなさい!
そう言ってものすごう怒ってから
困ったよ
ただ男の子も持ってみたかっただけ
じゃったのに
これには耳を疑いました
愛されていた子を認めてみると
ちゃんと証拠まで出て来たのです
父に逆らう事など無かった母が
そんなに怒った事にも驚きました
そしてわたしの過去は
全く変わってしまいました
ようやくわたしは
不幸になった原因を
見つけ出しました
子どもの頃の、今考えると
小さな勘違いから
作り出した信じ込みが
わたしの人生を支配していたのです
よくもわたしを愛さなかったわね!
見ていなさい!
あんたたちが愛さなかったせいで
わたしはこんなに不幸になったのよ!
あんたたちのせいでね!!
そう言いたい為だけに
見せ付けたい為だけに
わたしの中の小さなわたしが
不幸を作り出していたのです
愚かで馬鹿げていて悲しくて
そして愛しい小さなわたしでした
つづく
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プロフィール㉝
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