vol.400
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それから2ブロック離れた
古い住宅団地の中の小さな公園に
子どもを連れて通うようになりました
そのあたりの住民は同じように
歳を重ねているので
公園を利用する人なんて誰もいません
朝早く、まだ誰も外に出てないうちに
出掛けて
あのグループが昼食と昼寝のために
家に帰っている隙に買い物も済ませて
そっと帰ります
ようやく安心できる
空間を見つけました
自分がいる時には
親し気に話しかけて来る
元同僚の奥さんたちの事を
わたしがこうなんだと
遠慮がちに訴えても
夫は嫌な顔をするだけです
わたしや子どもの方に問題が
あるんじゃないか
遠回しにそう言って来ます
そういう空間に居続けると
自分は無力なんだと
何の価値もないんだと
大きな力に頭を押さえつけられて
毎日言われているような
そんな気持ちになって行きます
夫は相変わらず欲しい物は
買って来ます
この頃にはまだ高くても
数十万でしたけれど
小さな公園だけがわたしの
現実の世界のようでした
けれどそれも終わります
数か月後になんとボスに
見つかってしまったのです
ベビーカーを押しながら笑顔で
近付いて来て
こんな所に来てたんだ
一緒に遊べばいいのに
そう言いました
だけど本当は心の中で
こう言っていました
やっと見つけた
それで逃げたつもり?
逃げられるわけないでしょ
あの社宅に住んでるんだから!
次の日からまた元に戻りました
いえ前よりもっとひどい状況に
なりました
10人あまりの中で
ターゲットは日によって変わります
と言っても決まった2,3人ですけど
一人の人がその子どもが
ボスたちの子供たちに何かをしたと
執拗に責められて
みんなの前で小さな我が子を
ひどく叱りつけた後に
自分も泣きながら我が子を抱いて
部屋に帰っていきました
逆であれば何にも無かった事に
されるのに
こちらの場合は見せしめのように
我が子をひどく叱るまで
終わらないのです
そしてその理不尽なやり方を
その人を助ける事も出来ず
ただ早く終われと思いながら
見ているだけなのです
いいお母さんになるはずだったのに
今や母親としても完全に無力でした
追い打ちをかけるように
義父は相変わらず社宅に突然現れて
子どもをすっと車に乗せて
誘拐のように一瞬で連れ去ったり
久し振りに実家で
兄弟が集まっている所にやって来て
「うちの孫じゃけん
うちに連れて帰りますから」
わたしがいない間に両親にそう言って
勝手に連れ帰ったりしていました
いったいわたしはどこで
間違ってしまったんだろう
これまでなら嫌な人達からは
すーっと離れてしまえば良かったし
一人で居る事も平気だったけれど
お母さんになったわたしは
そうする事はもう出来ません
夫ももう味方ではありませんでした
ここから出よう
ある日そんな言葉が
浮かんで来ました
つづく
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プロフィール⑫
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