vol.395
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何となくそんな感じのままで
その内彼は、もう付き合ってるよね?
という態度になって来ました
そしてどこかに誘われて断っても
じゃあ、何日はどう?この日は?
全く動じずにこにこしながら
聞いてきます
そう言う態度もわたしからすると
あり得ない事でした
親に大切に愛されて育った人は
こんな風になるんだ
圧倒的に
人間として上等な人なんだろうな
それに引き換え自分はいったい
どうしてこんなにダメなんだろう
その、広い道の真ん中を
ずっと歩いてきたような人は
今度はすぐに結婚の話をしてきました
それも当たり前のように
そうして暗い穴の中から
ちょっと顔を出して
『どうしたらいいんだろう』
そう不安に思っている間にどんどん
話は進んで行きました
だけど結婚と言う事に少し
期待もありました
それは小さな頃から何度も
冷たい父や母に対して
(わたしがお母さんになったら絶対に
全身全霊で我が子を愛するから!
絶対にわたしのような思いはさせない
こんなに冷たい親にはならない!)
そう思っていたからです
母親になると言う事は
わたしのたった一つの灯りでした
そしてもう一つ
嫌で嫌でたまらない家から
堂々と出ていける事でもありました
そして相手は
わたしがどんなに望んでも
手に入らなかった物を
始めから持っているような人です
きっと大切にしてくれるだろう
そうして結婚する事になりました
社宅の三階での生活が
始まりました
わたしは職場の歯科医院に
そのまま通っていました
他のお宅は奥さんも元同じ会社に
勤めていた人が殆どで
専業主婦の人ばかりでした
何となくよそよそしいな
そんな気もしましたが気になる程では
ありませんでした
ただ義父がしょっちゅう電話を
掛けてきて
日曜日しか休みの無いわたしに
毎週帰ってこいと言うのには
困りました
”帰ってこい”その言い方にも
違和感を覚えていました
しばらくしてわたしは妊娠しました
けれどつわりが重くて
体重が43㎏まで落ちてしまいました
産婦人科ではつわりが
あまりにひどいので
今回は赤ちゃんを諦めますか?
そう聞かれました
どんなに辛くても耐えられる!
だってお母さんなんだから
諦める事なんて考えもしませんでした
そんな頃にポストに
恐ろしい物が配達されてきました
信販会社からの督促状です
中を読んで見ると裁判所と言う文字が
目に入りました
どうしよう
わたし犯罪者と結婚してしまったわ
育ってきた家ではお金の無駄使いに
とても厳しくて
一つの物を大切に取り扱って
長く使っていました
ローンの事を月賦と言っていた父は
その月賦が大嫌いで
全て現金で払っていましたし
払えないような物は欲しいとも
思わないような人でした
だから父の事をケチだと
思っていましたし
家は貧乏なんだとずっと
思っていました
そう言う世界からいきなり今度は
裁判所です
でもこれはまだ、ただの始まりでした
色んな所がここから
崩れ始めていきました
つづく
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プロフィール⑩
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