vol.393
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そのサークルは修了時間が
夜の9時とか10時だったので
女の子は帰り道が危ないからと
同じ方面の、車で来ている男の人に
自宅近くまで送ってもらうように
配車をされました
会社の青婦部と言う所から言われて
参加している同じ寮の男子二人と
その寮の近くの女子一人と
途中に自宅があるわたしと
四人でいつも帰る事になりました
21歳のわたし
その日が誕生日だったので22歳に
なりたてのわたしは
それまで現実の男性に全く興味が
ありませんでした
小さな頃に好きだったのは
アニメのリボンの騎士
大きくなってからは漫画の
ベルサイユのばら
どちらも後継ぎがいない家に
女の子しか生まれなくて
その子を後継ぎの男の子として
育てて行くと言うお話です
男の子が欲しくて
だけど生まれて来たのは
女の子
それを無意識に
自分と重ね合わせて
いたんだと思います
だけど自分はそのままの
ここにいてはいけない子
男の子なら違ったのに
男の子ならもっとのびのび明るく
みんなと付き合えたのに
そんな思いの末に
女性として見られることをとても
悪い事、だめな事と思うように
なっていました
その当時はスマホなんて
ありませんから
自宅の電話に男子から電話が
掛かったり
友達伝えに誰かの思いを聞いたり
手紙を渡されたり
そんな事があるともの凄く
重苦しい嫌な気持ちになりました
電車通学をしていて
見も知らない男性から
ラブレターを渡された時は
特に落ち込みました
知らない人に何度も
女性として見られていたなんて
もうだめだ、わたし堕落した!
それはリボンの騎士サファイアが
隣国の王子フランツに恋をして
たった一度ドレス姿で舞踏会で踊る
そのシーンを見た時に感じた
当時は幼な過ぎて言語化できなかった
その時の気持ちと同じでした
サークルで一緒に帰っていた四人は
その内助手席の男子は
車を買ったので自分で帰るようになり
もう一人の女子はサークル内で
彼が出来てその人が送って
帰るようになりました
結果的にわたしが助手席に
格上げされて
良く話すようになりました
自分でも嫌になるくらい
屈折しているわたしと違って
その人はもの凄く親に愛されて
大切に育てられて来て
自分の思った事を心でもう一度
反芻する事も無く
そのまま言葉にできる人なんだと
そう思いました
きっとこの人は自分が
ここにいてはいけない子なんて
思った事は
ただの一度もないんだろうな
完全に敗北したような気分でした
そして春から夏になる頃に
サークル内で
あの二人付き合ってるらしいよ
そんな事を噂されるように
なって行きました
つづく
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プロフィール⑨
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