季節は巡り薫風に初夏の陽射しがまぶしくなり、寒がりのペロには
嬉しいシーズンになった。
ペロは宇治川に連れて行ってもらった。
源氏物語ゆかりの地を訪ねる人やハイキングの家族連れに混じって、
ペロも新緑の中を歩いた。吊り橋を渡って川沿いの道を散歩した。
お弁当の盗み食いを企んだけど、お姉ちゃんにぴったりマークされ、
しっかりガードされた。
それでもペロは諦めなかった。一瞬油断したママからソーセージと
出し巻き少しを獲得した。
【揺れる吊り橋と川沿いの風景】
【お姉ちゃんにガードされ顔が歪むペロ 】
たくさん歩いたのに少ししか食べれなかったペロは不満だったが、
みんなの傍に居られただけで幸せだった。
次回もある、来年もあると信じていた。
よもやこれがペロの最後の行楽になるとは誰も思わなかった。
帰ってから眠るペロはいつものようにヘソ天でイビキをかいた。
少しずつ、ほんの少しずつ「イビキ」をかくことが多くなった。
年齢と肥満によるものと軽く見過ごされた。
忍び寄る病魔の触手は、確実にこの頃、ペロの体内に怖ろしい異変を生じさせていた。
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