イソップ物語の「アリとキリギリス」は知ってますよね?
〈あらすじ〉
夏の間、アリたちは冬の食料を蓄えるために働き続け、
キリギリスはヴァイオリンを弾き歌を歌って過ごす。
やがて冬が来てキリギリスは食べ物を探すが見つからず、
アリたちに乞い食べ物を分けてもらおうとするが、
アリは「夏には歌っていたんだから、冬には踊ったらどうだい?」
と食べ物を分けることを拒否しキリギリスは飢え死んでしまう。
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このようなストーリー。
アリのようにコツコツと働くことがだいじなことである。
そういうことを伝えたいのかな?
でも、ぼくは、
あまりいい話しとは思えなくて。。
アリのような働き方は立派なのは分かる。
でも、キリギリスが音楽を奏でることも素敵なこと。
アリが良くてキリギリがダメなのは残念。
アリにはアリの良さがあって、
キリギリスにはキリギリスの良さがあるんじゃない?
キリギリスに
「アリのようになりなさい!」
と言うのは酷だよね。
あなたはあなたのままではダメです!
と言ってるようなものだから。
今は「令和」。
多様性という言葉もよく聞きます。
一人一人が自分として生きてこそ、
その人にとっての幸せが近づくと思うんです。
そこで、
「シン・アリとキリギリス」の話しを書いてみました。
アリとキリギリスがお互いを尊重しあえる関係のストーリー。
ではどうぞ。
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働きもののアリは
毎日コツコツと頑張っています。
アリAとアリBの会話
A「今日も暑い中、オレたちがんばったよな!」
B「もうヘトヘトだよ~」
A「さあ、帰えるか」
B「あれっ、ちょっと待って。
どこかで楽器の音がしない?」
♪~♬
A「ホントだ!」
B「音の聞える方に言ってみようー」
楽器を弾くキリギリスに出会う。
A「なんていい音色なんだろう~」
B「心に沁みるなぁ」
(キリギリスの演奏が終わる)
AとB(拍手 パチパチパチパチ~)
A「キリギリスさん、なんて素敵な演奏なの」
B「仕事の疲れが一気に癒されたよ」
キリギリス(以後 キ)
キ「それはどうもありがとう。
最近、演奏を始めたところ。
楽器を弾いている時だけは夢中になれるんだ。
実は、アリさんのように働いてきたけど、
ぼくは力もないし、すぐに疲れてしまうんだ。
ボスからは『この役立たずめ!』と叱られてばかり。
先日、仕事を辞めたんだ。
A「それは辛かったね」
キ「うん、その時は落ち込んだよ。
なぜアリさんのように働けないんだろうと自分を責めた。
落ちこぼれなんだって自信を喪失しちゃった。
何もやる気が起きなくて。。
仕方なく、
部屋に置いてあった楽器を弾いてみたら、
耀いていた時の自分を思い出したんだ。
何もないと思ったけど
ぼくには音楽があったと思い出した。
もう誰か真似じゃなく、
夢中になれることをしようと決めたんだ」
B「それはいいね!
君の演奏は心を打つよ。
喜びも感じるけど、ときには切なさも感じる。
演奏に深みがあるのはキリギリスさんの経験があるからなんだね。
キリギリスさんは才能もあるし、
これまでの経験は無駄じゃないよ。
A「この演奏をみんなにも聴かせたくなったなぁ。
今度、演奏会を開いてよ。みんなを集めてくるから。
キ「わー、嬉しいなぁー。
じゃあ、自慢のレパートリーを揃えておくね。
アリさんありがとう。
AB「こちらこそありがとう。音楽会を楽しみにしてるね」
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アリにはアリのあり方があり、
キリギリスさんも同じことが言えます。
自分じゃないものになろうとすると
苦しくなるのは当然ですね。
これまで、
「こうしなければイケない」
と義務感を感じていたこと。
また、
人と比べて落ち込んだこと。
それは、
本当の自分じゃないことを、
課していた違和感から来たものかもしれませんね?
本来の自分と一致すればハートが喜びの鼓動を送ります。
そして鼓動は他の人にも伝わります。
ハートの鼓動が、
「これがあなたですよ」
と教えてくれるサイン。
お互いが尊重しあえる関係になれます。
いろいろな個性があっていい。
それだけ幅広い喜びを味わえるから。
これからのはたらき方とあり方を、
アリとキリギリスの話しで書いてみました。