幼少の頃の家庭環境は、子どもに大きく影響を与え

加えられた衝撃は細胞レベルに浸透します。

 

過去に聞いた言葉の暴力、

ヒステリックな叫び声は、

 

何年も経過した今、音で聞こえなくても、

負の振動として心に反響し続けます。

 

 

その苦しさから脱しようと

あらゆることを試みました。

 

しかし脱出するのは簡単ではありません。

 

 

逃げられないなら、

 

不安と向き合い、

不安の正体を知り、

不安とうまく付き合うことで、

 

関わり方を変えられるのではないかと思いました。

 

 

不安との付き合い方についての

今、考えていることを綴ります。

 

【不安とは】

・不安を抱えるようになったきっかけ。

・不安が引き起す無意識の行動。

・不安の正体について。

 

 

【きっかけ】

そもそもの不安を抱える発端は

父と母の夫婦関係でした。

 

両親は仲が悪いのは子どもにとって辛いものです。

 

それはどちらも大好きで愛してやまない存在だからです。

 

喧嘩が始まり家庭内の空気が悪くなった時、

大人なら家を出て逃げることができますが、

子どもは逃げ場がありません。

 

喧嘩の嵐が過ぎ去るのを耐えるしかありません。

 

 

父は仕事柄、付き合いが多く、帰宅するのは毎日夜中。

 

帰宅が遅いことにイライラする母。

 

家の中で発せられる怒りに満ちた声は、

そこにいない父には届かず、

傍らの子どもの心をズタズタと傷つけます。

 

 

 

【観念】

傷と共に刻まれた観念は、

 

・自分だけ楽しむと憎まれる。

・偉そうな振る舞いは怒りを買う。

・結婚は人生の墓場。

・伴侶により人生はめちゃくちゃにされる。

 

 

それらは正しくないことだと当然分かります。

 

しかし、細胞の振動レベルで浸み渡った意識を

書き換えるのは困難です。

 

 

一番愛して欲しい人、

一番愛している人が、

 

そばで怒りに震え、

悲しみの涙を流し、

憎しみ、罵る言葉を発するのを

怖い思いをしながらじっと受けとめます。

 

 

 

いま思い出すと、

母の感情を懸命に心で受けとめようとしていました。

 

 

溢れた感情を誰かが受け止めることで、

鎮まって欲しいと信じていたようです。

 

 

その代償としてこのような習性になりました。

 

【身に着いた習性】

常に人の目を気にする。

相手は今、なにを感じているか察しようとする。

人が次にどのような発言、行動にでるか予測する。

怒りの感情に身構える。

 

 

いつも不安な状態。

気を緩ませて人を怒らせないか注意を払う。

 

心が休まることはありません。

 

 

【人格の基本設定】

「人の怒りや憎しみの恐怖から逃れる」が

ベースに組み込まれたようです。

 

 

人生は敗北から始まったような感覚です。

 

そして「償い」の気持ちを持ち続けました。

(罪悪感)

 

 

【無意識による行動】

また無意識にこのような行動をとるようになりました。

 

・「尽くす」ことで怒らせないように注意する。

・「納める」(金銭)ことでご機嫌をとる。

・「謝る」ことで許しを願う。

 

 

 

「どうか感情的にならないで」と切なる願いです。

 

 

いつも償いの気持ちがあります。

自分が悪い行ないをしていなくてもです。

 

 

崩壊した家庭環境は子どもの心を深くえぐります。

学校や社会生活にも影響し困難がありました。

 

 

 

ほとほと嫌になり、やけっぱちにもなりました。

 

 

人生にどんな意味があるのだろう?

何のために辛い経験を与えられたのだろう?

 

 

起きたことの意味を考え続けました。

 

 

 

最近になってある程度、

納得できる解釈をつけることができました。

 

 

明日に続きます。