ふっ、と意識に現れては消え
思い出そうとしても思い出せないもの。
あれ?
さっきの何だったっけ?
なんともおぼろげなあの感覚。
すっ、と現れ
さっ、と消え去る。
でも、
また何かの拍子で
別の感覚が意識に上がり、
すぐ流れていく。
木々を揺らす風
押し寄せる波と同じ。
全く同じものは現れず。
でも繰り返し流れてくる。
風や波のように全く同じ情景は再現されない。
でも繰り返される。
そう、感覚は自然的。
もっと広げれば宇宙的。
やってくるそのおぼろげな感覚を
消える前にノートに取り始めた。
ノートに書かれたそれらを見返すと
頭で考えたものとは違うようだ。
だとすると、
いったいこれは誰のものだろう?