昔、広告会社の社員だったのですよ。

 

 

その頃からの顔見知りの方から、

老人介護施設のパンフレットを作って欲しいという依頼がきた。

 

 

印刷物は最近ほとんどやってなくて、

新規の方だったら断ろうと思っていたくらい。

 

でも、顔見知りだし今回はお受けしよう。

 

 

打合せのとき、

他社の介護施設のパンフレットを

サンプルとしてもっていったんですね。

 

 

そしたら女性のオーナーさんが

「これじゃあ全然参考にならない!」と

強い口調でおっしゃる。

 

 

えぇっ!と

後ずさりしながらびっくりしてると、

 

「あなたのフェイスブックにある夕陽や公園の木の写真。

 あれ、素晴らしいと思っているの。

 あと、時々良いメッセいージも書いてるじゃない。

 あなたの感性が気に入ったから今回お願いしたの」。

 

 

 

そんな言葉をいただいた。

 

 

全然予想しなかったことなので、

 

えっ、いやぼくライターじゃないし、

介護施設のことも知らないし、

住宅のことはやっているけど・・。

と、しどろもどろ。

 

 

 

「そんなのはいいの、住宅と一緒よ」。

 

 

 

「そ、そうですか。あ、ありがとうございます」。

 

 

 

意表を突かれた言葉に面食らったけど、

駐車場の車に戻ってからなんか嬉しくなってきた。

 

 

 

ぼくの感性。

 

ぼくの世界観。

 

 

そこを素晴らしいと見てくれている人がいた!

 

 

 

新しくつくるパンフレットに先入観をもっていた。

 

・キレイで、

・キッチリしていて、

・どこに出しても恥ずかしくないもの

 

 

パンフレットとはそうあるべきと思い込んでいた。

 

お客さんが言うには、

「どこにでもあるようなモノには興味ないの。」

 

「手に取って捨てられないもの。

 心に届くものを作って。」

 

 

はい、

ぼくの感性で気持ちを込めて作らせていただきます。

 

 

今回、パンフレットづくりを通して

お客さんからとても大切なことを教えていただきました。