さびしい | アプラクサスの飛翔

アプラクサスの飛翔

鳥は卵の中から抜け出ようと戦う
卵は世界だ
生まれようと欲するものは、
一つの世界を破壊しなければならない
鳥は神に向かって飛ぶ
神の名はアプラクサスという

ーヘッセ「デミアン」より

どこまでいってもわたしはわたし、あなたはあなた

どれだけそばにいても、どれほど共感しあえたとしても、

あなたのままのあなたがわたしには届かない

それがわたしには、たまらなくさびしい


わたしとあなたは一つ

それに気づいてからは

世界は絶望から希望に変わったけど

依然としてわたしのカケラはさびしさに突き動かされる

そんなわたしを構成する成分は

100%のさびしさ

あなたのままのあなたを求めて、

共感を超えてあなたを知りたくて、

今日もわたしは生きています