小学生の算数の授業を受け持ったり、観察していると、思考力が欠落しているのを感じます。
そもそも、考えようとしない、という生徒が多くなったという印象です。
算数は、言葉こそ「数」というものがふくまれているものの、その根底にあるのは、抽象物を式で表すという思考力です。
目の前には無い、えんぴつやうさぎ、りんごなどを頭で想像して式をたてる、というところに本来の醍醐味があるのですが、計算問題に時間をかけすぎているせいなのか、文章に書かれている数をひたすら弄繰り回そうとする生徒が多いです。
足してダメなら引いてみて、それでもダメなら掛けて見て、最終手段は割り算!
という思考は、場当たり的で少し残念な気がしています。
算数や数学は思考力が問われる学問です。
同時に、その人の個性が表れる科目です。
臆することなく、自分を表現してみてください。