今回は、中瀬医院 院長の中瀬勝則先生が、

   「相談して下さいね」の落とし穴

           というタイトルで記事を書いてくださいました。

 

 

私たち産業医や産業保健師は、職場の自殺予防対策の中で、「何かあったら相談してくださいね」という言葉をよく使う。勿論、私達としては、相談しやすい体制づくりや相談しやすい従業員との関係づくりは、とても重要であると常に認識し、日々の何気ない雑談もできる風通しのよいコミュニケーションの構築を心がけている。しかし、従業員の側では、産業保健職の役割が理解されていなかったり、ひどい時には会社側の人間という見られ方をしている場合もある。実に様々な事情を抱え悩みの中にいる当事者にとって、残念ながら産業保健職である私達は万能ではないし、全ての労働者の自殺を防げるわけではない。防ぎえた自殺と、そうではない自殺の境界は、クリアカットにはいかないのも現実だ。そこで重要になるのが「命の門番」とも位置付けられる現場の支援者である。例えば救命処置で心肺停止時などの緊急時にも、その場に居合わせた現場の人間の行動が、救命の連鎖に繋がり生死を分ける。それと同様に、自殺予防のためには、自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応(悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る)ができる現場の支援者を育てることが重要なのだ。アプローチ会員以外にも、そのような支援者を職場に隈なく配置できる日がくることを夢見て、この活動を続けている。

 

 

 

 

 

学校法人野上学園 ブレーメン動物専門学校

理事長 野上 耕一    

今、原稿を依頼された瞬間、私はいくばくかのストレスを感じております。

この苦痛は感覚的であり、フィジカルなものとは少し異なる。

それは時間軸の経過と着地点の違いによって左右されますが

今回は比較的短いストレスで終りそうな気がする。

 

さて

ストレスの語源はdistress(苦痛や苦悩)のDIがなくなった言葉であり

1930年代の研究に起因されている様だ。

 あくまで私個人の主観でのお話になりますが

 知らぬが仏。知らぬが華。  

 この言葉に反し、人間というのは色々知ってしまうと、今まで“何となく”だったものが頭の中で勝手にデフォルメ又は増幅されてストレスに感じてしまうようだ。

何事にもネガティブキャンペーンを展開してしまうと、息を吸う事、食事を摂る事

寝る事、等々ジェラシック脳が何も考えず本能のままに行っているフィジカルな事ですら大きなストレスとなってしまっております。

 無論何らかの疾病によるものはこれには当てはまりませんが。

 

ストレスを引き起こすものをストレッサーといいます。

それは“物”であったり、五感的なものであったり、“者”であったり。千差万別です。  

人はストレスを少しでも和らげようと人は色々考え故事や格言がうまれました。

万事塞翁が馬。スペイン語のケセラセラ。止まない嵐はない。等々沢山の言葉があります。

人は自分中心。故に自分(細胞)の敵も味方も自分(細胞)であるという事を理解し受け入れる事が肝要かと考えます。

 

私は老齢期に入りストレスを感じ始めた時、ストレスがあるから生かせれていると

解釈し今に至っております。                

そして、書き終えた今、最初に感じた“それ“から解放され様な気がする。   

 

 

 

 

 

公認会計士 福山正啓会員

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

新年の挨拶を、とのご依頼をいただいたので自分の思う健康と絡めて少しお話をさせていただきます。

「健康」とは?と問われれば人それぞれ答えがあると思いますが、WHOでは「健康」を次のように定義しているそうです。「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」

全てが満たされた状態といわれるとなかなかハードルが高そうですが、当然ながら「肉体的」「精神的」「社会的」の三つの要素はそれぞれに独立したものではなく相互に作用するものであると思います。また、アプローチ会では、上記の三要素を「良い健康」「良いメンタル」「良いコミュニティ」としています。

さて、「良い健康」「良いメンタル」「良いコミュニティ」とはなにか?と少し考えてみました。「良い健康」「良いメンタル」はシンプルに身体的に精神的に健康だということだと思いますが、「良いコミュニティ」とはどんなコミュニティだろうと考えてみました。

「良いコミュニティ」とは「良い健康」「良いメンタル」を持った人の集まり、また、参加者を「良い健康」「良いメンタル」に導くようなコミュニティのことかなというのが自分なりの考えです。そうすると実は健康は自分だけのものではなく、日々接する人たちと共にしていくものなのだと思いました。ということで、自分だけでなく周りの人が元気になってくれるような人間になりたいというのが今年の目標です。

 

 

 

 

 

 

 

プローチ会 ✻ 心の相談室

 

アプローチ会は、LINEで「お悩みの相談」を行っています。

専門的な回答が必要な場合は、専門家(精神科医、看護師、弁護士など)がお答えします。

秘密厳守、無料でのご相談をお受けしておりますので、安心してご相談してください。