今年度の思春期公開講座を、下記のよう実施致しました。コロナ感染予防を行いながらの開催でしたが、80名という多くの方にご参加いただき、有意義なシンポジウムを行うことができました。講師、パネラーの先生をはじめ、ご参加いただきましたみなさま、関係者のみなさま本当にありがとうございました。

 

 

第13回公開講座  多感な思春期のメンタルヘルスを万全なものにするために

シンポジウム

引きこもり防止のために何ができるのか

 

日 時 : 令和2年11月29日 (日)  13:00~16:00(開場12時20分)

場 所 : ろうきんホール     徳島市南末広町23-64 ℡ 088-678-4690

                               (徳島県立中央テクノスクール内)    

 

Ⅰ基調講演   引きこもりの本質について 

     子どもの心の健康について

     引きこもりの原因と対応を考える  

            むつみホスピタル診療部長   中村 公哉 先生

    

  不安と引きこもり、自殺の現状

         むつみホスピタル精神科医   勝瀬 烈 先生

 

Ⅱ引きこもりの人との関わり方について    

        ・石元 康仁 先生 引きこもり支援センター『きのぼり』

        ・林 三知男 先生 フリースクール阿波風月庵 理事長

        ・高橋 浩爾 先生 KHJつばめの会 会長

        ・天野 雄二 先生 みよしサポート協会ぴあぞら 代表

Ⅲパネルディスカッション         

中村公哉 先生・勝瀬烈・石元康仁 先生・林三知男 先生

高橋浩爾 先生・天野雄二 先生・篠原徹 先生・宇都宮正登 先生

 

 

 

 

2670地区ガバナー篠原徹 様 挨拶     


 

 

徳島市医師会会長 宇都宮正登 様挨拶

                     

 

 


 

主催者代表 前田仁志 様  挨拶      

 

 

 

総合司会 浜辺洋 氏・影谷聡志 氏     

 

 



講演の様子                    
 


                           

 

 

 


 


Ⅰ基調講演   引きこもりの本質について


引きこもり防止のために何ができるのかということで、基調講演2名、引きこもりの人に関わりをもつ4名の方の講演を行いました。

勝瀬医師の引きこもりの原因については、子どもの時の愛着問題が大きく関与しています。特に母親との関係において、本人の不安な状態をいかにお母さんが受け止めてくれるかということが、後々の社会に出た時の不安を取り除いてくれます。お母さんから離れて冒険する時の、推進役は、父親や先生友達との関係が大きく関与します。中村医師は、引きこもりの原因は、統合失調症や発達障害や神経症などの精神障害を持つものが大部分であるという意見で、そういう人たちを社会に向けるためには、周囲の人との関わりや、できるだけ自己肯定感を高めることが大切です。というお話がありました。


 

Ⅱ引きこもりの人との関わり方について

 

〇 石元 康仁 先生 引きこもり支援センター『きのぼり』

平成21年度~厚生労働省 ひきこもり対策推進事業が開始され、各都道府県・指定都市に,ひきこもり本人や家族等からの相談等の支援を行う「ひきこもり地域支援センター」が整備されました。

ひきこもり地域支援センター「きのぼり」では、(1)個別相談:電話相談,来所相談、(2)家族向けプログラム:家族教室,親の会、(3)当事者向けプログラム:当事者グループ活動,SST、(4)サテライト相談事業:R2年度より各保健所での定期的な相談・家族教室の実施、(5)地域支援:技術援助,関係者会議,研修企画,訪問支援,広報・啓発などを行っています。 

 

〇 林 三知男 先生 フリースクール阿波風月庵 理事長

風月庵から引きこもりの本人や家族の方、14名が参加しました。2001年からスタートして19年になります。不登校・ひきこもりの状態にある本人と家族を支援しています。2005年にNPO法人の取得をしてからは、徳島県、文部科学省及び厚生労働省からの受託事業の実施を広く県内で行ってきました。



 

〇 高橋 浩爾 先生 KHJつばめの会 会長

KHJ全国引きこもり家族連合会は、ひきこもり家族会として唯一の全国組織で38都道府県に53支部の家族会があります。KHJつばめの会は、徳島市で専門カウンセラーによる集団カウンセリングや居場所づくり、家族間の対話や情報交換などをする例会などを行っています。



 

〇 天野 雄二 先生 みよしサポート協会ぴあぞら 代表

三好市の居場所「すり~ぴぃ」(風月庵が受託)が4年の活動を経て2012年にNPO法人みよしサポート協会ぴあぞらとして誕生しました。地域引きこもり支援協議会を組織し、地域引きこもり相談、訪問支援活動へと発展させています。


〇徳島県保健福祉部保健福祉政策課政策調整担当主任 吉本貴明様より、今年度の徳島県の自殺者数の現状を報告していただきました。


 

 

 

Ⅲパネルディスカッション     

    

中村公哉 先生・勝瀬烈・石元康仁 先生・林三知男 先生

高橋浩爾 先生・天野雄二 先生・篠原徹 先生・宇都宮正登 先生

 



 


座長 石元康之氏・岩浅祐二郎氏     

 

 

宇都宮正登 先生              
 


 

天野雄二 先生               

 

 

 

中村公哉 先生・勝瀬烈 先生      

 

 

 

宇都宮先生

オンライン診療については、患者と医者との人間関係の構築のためには、何度か面接診療をして、その後オンライン診療であれば可能だと、まったく初対面でのオンライン診療では、十分な診療ができないというのが、医師会の判断である。

 

篠原徹 先生

引きこもりの原因について、お母さんに一方的に育児を押し付けるのではなく、父親も積極的に育児に関わるのが、引きこもりの防止に役立つ。

 

中村公哉先生

コロナ禍において精神科を受診する人が増えている。このことは、引きこもりはストレスになるのではないか。

 

勝瀬烈先生

長時間閉じこもることは、不安を増強し、閉じこもることが当たり前になるので、冒険する必要がある。

 

 

 

〇 閉会の挨拶 阿部榮次様       

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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