「今日は補修屋さんが入ります」
補修屋さん?
いろんな職人さんがいるものだ。
店を作ろうとすると、工務店からは次々と人がやって来る。
大工さん、電気屋さん、水道設備屋さん、建具屋さん、塗装屋さん、クロス屋さん、美装屋さん、
それぞれ専門の分野の職人さんがいる。
でも、その職人さんはだんだん減っているらしい。
今の若い世代は嫌いな仕事はしない。
責任のある仕事は避ける。
安定と高収入に憧れる。
でも、大きな企業や公務員を選択肢とするわりに
しんどいからと、すぐ辞める。
教育の中では職業の目標ばかり高くさせ
世の中の成り立ちである労働を教えない。
公務員になることを目標としてきた教師だから
職人になることを教えるなんて想像もつかないのだろうか。
まもなく嫁の店が完成する。
昔ながらの職人さんたちの技で、世界にひとつしかない作品ができあがる。