吉野杉の家川向かいの国道には時々ヘッドライトの光が通り過ぎて行く。ポツリポツリと小さな街灯の灯りだけしかない夜の風景は現実逃避には持って来いだ。信じられないくらい極上の杉材で作られた『吉野杉の家』は、手触りと香りが他ではなかなか味わえない。ひとつが17000円もするぐい呑みで地酒に酔う。自分が想像する世界で自分だけの時間を過ごすことは損得とか実用性とか、それはやたらつまらないものに感じる。非現実的は、幻覚の世界に似ている。by 酔っぱらい