それを知っているのか偶然なのか、ゴミ収集の日にはあのカラスがやって来る。
そんないつまでもやられてたまるかと、ゴミの袋を柵とネットで囲んだ。
そして今日もあのカラスがやって来た。
あれ・・・、
え~っ、マジで・・・、
という気持ちだろう。
しばらくゴミ袋を見つめてから、とぼとぼと立ち去って行った。
悲しそうに、肩を落として。
なんだか気の毒なことしたかな。
どうせ捨てるものなのに、いつものようにあげてもよかったのかなぁ・・・。
ゴミを散らかすから頭にきてたけど、彼らには普通の暮らしなのかも知れない。
われわれ人間だって、いっぱい困ったことをしてるじゃないか。
生きて行くためだという理由をつけて。