真っ白な朝、コタローと散歩に出ると「ウォーオゥ」と犬の声が。





大きな白い犬が少し離れてわれわれを見ている。



歩き続けると少しずつ近づいてくる白い犬。



全体に汚れているが首輪もちゃんとついている。



その様子から飼い犬にちがいない。



“お前は迷子か?”



“家に帰れないのか?”



返事はない。



それ以上近寄ることもなく、やがて走って行ってしまった。



大丈夫かな・・・アイツ。



未熟者の私にはどうすることももできなかった。



まだまだ雪は降り続く。