子どもの頃、親父は年末は31日まで働いていた。
仕事を終え夕飯を済ませると私と弟を連れて親父は毎年本屋へ出かけた。
「寝正月やからな」
そう言ってそれぞれ正月に読む本を買って新年を迎えた。
わが家では正月は静かに家で過ごすのが習慣だった。
しかし年が明けると従業員が新年の挨拶に来たり、親戚の人たちがやって来たり
とても静かに落ち着いてという雰囲気ではなかった。
人が帰るとみんな黙って、それぞれが落ち着く場所で本を読むのだった。
今年、私は既に文庫本を1冊読み終え2冊目の中ほどにかかっている。
でも、もうボチボチ動き始めないと
デブデブになってしまうなぁ…。