土砂災害にあった地区で一件の家だけが土砂の撤去が手つがずのまま残った。



土砂崩れの責任の追及と補償の請求のために誰にも現場を触らせない。



おかげでその場所だけが土砂が残ったままで通れない状態だ。



迷惑な話だ。



「もともと変わった人やから…」



近隣住民は肩を落とす。





人というのは厄介なものだ。



人が苦しめられる原因の多くは人であり



自分もまた誰かを苦しめているかもしれない。




『ひきこもり』が社会問題になっている。



きっと人が苦手なのだろう。





厳しさが人を壊していく。



やさしさもまた人を壊している時がある。



でも最後は人のせいにしないで



自分の意志で解決しないといけない。



人と言う字は支えあうことで“人”になる。



自分も誰かを支えないと



人と言う字は倒れてしまう。