静かな町のあちこちではスーツ姿の人たちが



ふだん誰も訪れることのないような民家の戸をたたく。



来月の議会選挙に向けて、立候補する人たちは



年末からすでに選挙モードだ。



配られるチラシには、



“町をもっと元気にしたい”



“子育て支援の充実”



“地場産業の再生を”



“高齢者にやさしい町に”



など、今まで忘れていたの?というような



それをしないで何をするみたいなことが書かれている。



あの人たちは嘘つきだ。



いや、嘘をつく気もないのだろうが



何もできないし



何も見えていない人たちなのだろうと思う。



今度こそ、ちゃんと人を選ぼうよ。



それが個人個人の責任だ。



選挙というシステムは立候補した人しか選べない。



この人だけは当選させてはいけないと省いていくシステムも必要だ。