中学校の卒業式に来賓で出席してきた。



「おめでとう」



「ありがとうございます」



静かにゆっくりと卒業式を終えた。



待合室で他町の校長先生の話を聞いた。



隣町の中学校では、昔から卒業式が終了後に



特攻服に着替えた連中が騒ぐそうだ。



式が終わる頃に親が特攻服を持って来て



わが子に手渡すらしい。



日本は幸い自由が認められた国だ。



個人が何をしようが、どんな思想をもとうが



権利として許される国だ。



しかし、その自由が



他人に迷惑をかけたり



世間が不快な思いをするのなら



それはとがめられ、罰を受ける義務がある。



親はそれを知らないではすまされない。



親が親なら、子も子。



あの親にして、この子ありじゃ



ろくな人間は育たない。



親になったのなら、ちゃんと身につけるべきことがあると



強く思う。