困った息子に難儀している知り合いがいます。



その子はたびたび学校で問題をおこし



ことあるごとに親は学校へ呼び出され



常に反省と罰を与えられてきました。



万引き、交通事故、深夜の徘徊を繰り返し



高校を中退し、鑑別所に入り現在は保護観察中で



更生のための施設に通っています。



ところが先日、昔の仲間とつるみまた事故をおこしました。



我々から見れば、自分の気持ちを管理できない弱い人間ととらえてしまいますが



人の思考や判断は単純でありながら理解できない部分でもあります。



『バカの壁』(養老孟司)という本を読んだことがあります。



“わかっているつもり”が思考が停止している状態である。



絶対的な常識や正義は存在しない。



そうかも知れないと納得するところがありましたが



結局は自分の望む答えしか吸収しようとしない自分に気づくのでした。



バカの壁は自分だけには見えなくて



でも自分が作り積み上げた壁なのでしょう。