"いじめられるという屈辱は許されない"
子どもなりにどこかにそんな気持ちがありました。
以前、小学生の頃の担任の先生と話をした時に
その頃の思い出話をしてくださいました。
私は病気で登校できず小学2年生を留年というかたちで
1学年下の学年で3年生を迎えました。
その頃も月に数日だけ学校へ行っていました。
その時の私は薬の副作用で醜い容姿をしていました。
子ども心に気をつかい、そのことにふれない子もいれば
子どもらしく思ったことを口にする子もいました。
ある日全校朝礼の終了後、教室に向かう私にむけて
ある子が嘲るような言葉を私に発しました。
まわりにいた先生方が、まるで犯人を取り押さえるようにその子を連れ出し
被害者を保護するように私も連れられました。
その後のことは忘れましたが、その日の国語の授業の作文で
「ぼくは負けない!」と私が書いたそうです。
先生がそれを読み力一杯大きなハナマルをつけたそうです。
まわりがいけないことを許さない姿勢って一番大切ですよね。
今から思うと病気で登校できない子どもに
もう一度同じ学年で行きなさいって
最大のいじめだと思います。
でも僕は負けなかった…。

