The Sing ザ サイン (坂庭鳳著)

 

 43年間の生まれつきの持病を、わずか3日で克服し、3500万円の借金・負債をった10か月で完済することができた著者の2冊目です。

1冊目は、「1回10秒 健康オタクが辿り着いた世界一シンプルで簡単な健康法」で、こちらも、ザ サイン同様、「前提」がカギであり、それに気付けるか?つまり自分の中にあるサインの話をされております。

それを、さらにわかりやすくバージョンアップした内容になっております。

 

 著者自分自身の葛藤、そして、どうやって自分のサインを気づいたのかが、わかりやすく解説されております。

 

「お母さん、この子は他の子よりも胃腸が弱いから気を付けて下さい」

たったこの一言で、母は、「この子は生まれつき胃腸が弱い」と思い込み、そして、それを私に刷り込んだのです。(抜粋)

 

 お母さんは、お医者さんから言われ、お医者さんが言う事は正しいという前提で、お母さんは子供に話します。子供は、お母さんは正しいと思うので、そのまま理解します。著者は、子供のころから、自分は、胃腸が弱いんだ、と、思って過ごします。

先生の本心としては、きっと、気を付けて下さい、気を付けて入れば、普通の人と同じように強い胃腸になりますよと、言いたかったのだと思います。

ただ、実際は、「胃腸が弱い」、「胃腸が弱い子」なんだと、まるで、一生胃腸が弱いと決めつけて、受け止めてしまったのでしょう。

 

 まわりの人たちや、ニュースなどによる、洗脳があるように思います。

 

 この洗脳されている前提が変わらないと、いくら前向きに考えて、新しい方向に行こうと思っても、その方向には行きづらいのかもしれません。

 

前提がネガティブなら、思考もネガティブになり、言動もネガティブになり、必然的に現実(結果)もネガティブになります。(抜粋)

 

 自分は、胃腸が弱いと思い込んでいるままでは、健康になりにくいです。

比較すると、もしかしたら、少し弱いのかも知れないが、自分の胃腸としては、十分強いと思えたら、それが、腑に落ちたら、違うように思います。

思い込もうと、努力すると、それは、また苦しい方向になるので、

腑に落ちる、そう納得する、みたいな感覚が重要なように思いました。

 

「~しなきゃ」という義務感、責任感ではなく、「~したい」という欲求で行いましょうという解説をしています。なぜなら、ストレスの正体は、この「~しなきゃ」の義務感です。

残念ながら、医者もセラピストも、カウンセラーも、トレーナーも栄養士も、誰も知りません。だから、病気が治せない、だから病気が治らないのです。(抜粋)

 

 つまり、こうすれば、こうなる、だから、努力しましょう、は、苦痛系を選んでいます。

 

 まず、何か自分の前提になってしまっているものはないか考えて、それを変えるという事をせず、まずは、「どちらでも良い」「どちらかが正しいというのは無い」、というフラットな感情を持った方が、前提を変えやすいように、個人的には、思いました。

 

 いろいろな本を読んできましたが、この本が、多くの成功本や、自己啓発本の伝えたい事、「変わり方の本質」を書いているように思いました。

 

 ご参考になりましたら、幸いです!