ミュージカル・コメディ「キス・ミー・ケイト」兵庫公演② | バイオレッターの心も身体も軽やかに

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日々の生活での気づきや、出来事、スピリチュアル、感動、ワクワク、トキメキを綴っています。


なんでかミュージカルの後に

コメディとついています(笑)



8月10日(木) 兵庫県立芸術文化センター

中ホール、15時開演の部で

観させていただきましたo(^o^)o



作曲・作詞   コール・ポーター

脚本  サム&ベラ・スピワック

訳詞  なかにし 礼

訳   丹野郁弓

演出  上島雪夫



ミュージカルもいろんなスタイルが

有ります。

この作品は〈劇中劇〉と言われるもので

「オペラ座の怪人」もそうですが

お芝居をしているお芝居のシーンが

あります。


〈物語〉

一年前に離婚した元夫婦が

シェイクスピアの「じゃじゃ馬ならし」の

舞台で共演することになります。



別れた二人ですが

ちょっと未練が残っています。


主役を務める元夫(フレッド)は

舞台監督も兼任、

ダンスが上手な

若手女優のロイスを器用します。



フレッドはロイスが少し

気になる存在。

本番前にロイスへ

花束にカードを添えて贈ります。



ところが

フレッドの付き人が

勘違いして、間違って

リリー(元妻)へ

渡してしまいます。



そのカードを

リリーが本番中の舞台で

見てしまい、、

そこから大騒動が始まります!



激怒したリリーは

本番の舞台で公私混同

も~舞台はメチャクチャに。

元夫のフレッドも逆ギレして

舞台上で大ゲンカ。



観客はお芝居と思って

大笑いの大ウケ!



若手女優のロイスは

共演しているダンサーのビルは恋人同士。

ギャンブル大好きのダメンズでロイスを

困らします。ついにはギャングから

借金してしまい、

しかもその借金の借用書に

フレッドの名前でサインしてしまいます。



何も知らないフレッドの楽屋に

二人のギャングが取立てに

やってきます。



フレッドは

ギャング二人にリリーを

見張るようにと

本番中の舞台に立たせます。



舞台はますますメチャクチャに!


さてさて

舞台は無事に終了するのでしょうか?



〔 キャスト 〕

フレッド(ペトルーキオ)

松平 健



マツケンです!


初めて観ました~♪

舞台上では42歳の役どころですが、

全く年齢を感じさせませんでした。

マツケンサンバでブレークしましたが

生マツケン見て、

オバさま達が夢中になるのかが

ナットクできました~!


私もいっぺんに惹かれちゃいました( ☆∀☆)


まずドッシリと

落ち着いた存在感のオーラ、

そこに低めの美声ですよ~。


男の色気ムンムンです(笑)

おっとこ前やしね~♪


大地真央が惚れた男です。


この役どころは

舞台では女から女を渡り歩く色男を

演じるので、色気がある人でないと

向きません。

そういう意味ではハマり役でした!



★ リリー(ケイト)

一路真輝



一路真輝さんは

私はエリザベート以来なので

15年振り以上かも?ですが

当時と変わらない美しさに

オドロキ~!!(゜ロ゜;ノ)ノ


リリー役は3回目で

14年振りのようですが

この役は舞台では暴れまくるシーンが

あるので体力がないと

難しいですし、昼・夜の2回公演など

本当に大変かと思います。

エリザベートの時でも

今は2週間以上の公演はWキャストが

多いですが、当時はずっと一人で

主役を務め上げられました。


元々は運動能力が高く、体力が

おありの方のようですが

それでも凄い精神力の持ち主なんだなと

今になって彼女のスゴさが

解りました!


そこはやはり

元宝塚歌劇団のトップスターです。

ハチャけちゃっている姿が

可愛かったです~♪


★ ロイス(ケイトの妹役、ビアンカ)

水 夏希



この方も

元宝塚歌劇団の男役トップさんです。


写真でしか知りませんでしたが

男役の時は宝塚メイクすると

かなりインパクトのある個性が

光っていましたね。


元男役のトップさんだけあって

スラっとしたスタイルで

脚が長くて美しいです!


ロイスの役どころは

恋人がいながらも

アチコチで色気を振り撒いて

計算高く世渡りしていく

若手女優です。


もっとお色気を出しても

良かったのでは、、?と思いました。

それと水 夏希の見せ場

もっと押し出して欲しかったかな、、?



★ビル・ロイスの恋人(ルーセンシオ)

平方元基



今、ミュージカル界で

ひっぱりだこの彼、

浦井健治くんは別格として、

育三郎、古川雄大くん、、

その次くらいに

「ミュージカル界の貴公子」と呼ばれる

存在になるかも?

今、そんなポジションです。


「王家の紋章」では宮野真守との

Wキャストでイズミル王子を

演じていました。


正直、私は

平方元基の何が良いのか?

全く分かりませんでした!


それが今回の舞台で

やっと解りました!


歌のクォリティが

メチャ上がってます~( ☆∀☆)


スゴい頑張りはったんじゃないですか?!


この役どころは

ダンサーでダメンズで

どうしようもない男なんだけど

憎めないヤツです。


前に観た「王家の紋章」は歌唱中心の

作品で衣装も中東の大きな布を

纏った感じでした。



今回の舞台では

彼が軽やかでしなやかに踊る姿を観て、

とてもチャーミングで惹かれました。

またシルバーホワイトの

衣装がよく映えていました♪



★ リリーの付き人

ちあきしん



この方

全く存じ上げませんでした、、(^o^;)


元宝塚歌劇団の方で

現在は歌唱指導中心で

お仕事をされているそうです。



声量があって、伸びのある歌声で

パンチが利いてました!


もっと聴かせて欲しかったです。



★ ギャング

太川陽介



テレビのまんまのイメージでした。


さすがは元アイドル

年齢を感じさせない爽やかさ。

台詞を話す声と

歌っている声の差がなく、

クリアで若さのある歌声でした。



★ ギャング

スギちゃん



ワイルドだろぉ~?のスギちゃんです。

なんでスギちゃんなん?

と思っていましたが、、


いやぁ~スギちゃん!

良かったです♪


ミュージカル初挑戦という事でしたが

ビックリ、きちんと仕上がってました!


舞台はテレビや映画と違って

360°見られる空間です。

姿勢や歩き方、仕草など

全部に眼が行きます。


スギちゃんの

立ち居振る舞い、歩き方

とてもステキでした!



スギちゃんを抜擢した人のセンス、

バツグンですね~!


これを機に

いろんな役に挑戦して欲しいです。



★ハウエル将軍、リリーの現在の恋人

川崎真世



舞台へ最初に出て来られた時、

別人かと思いました。


テレビで見るイメージとは

全く違っていて、声がまるっきり

違っているし、帽子を被っていて、

メイクも濃いめだったので

これが川崎真世?って

思いました。



も~ビックリ‼

声が太く、大きく

発声がスゴいです!



タレントのイメージでしたが

ホンマもんの舞台俳優です!

いっぺんにファンになりました( 〃▽〃)



長きにわたり、芸能界に存在する

というのはやはり

才能があるからなんですね!


実はわたくし

川崎真世さんが芸能人になる前に

生で見たことがあります。



もう40年以上前ですよ!

当時、関西のローカルで

素人参加番組がありました。

その番組で真世さんは

すでにスター的存在、

口パクで西城秀樹の振り真似を

していたのです。



当時、中1で身長が

すでに175cmあり、スリムで美形。


私はたまたまその番組の

公開録画に当選して

木之内みどりちゃん目当てで

観に来てたのです。



真世さんはそこから

スカウトされて

芸能界入りをしたのです。



彼は俳優に成るために

生まれてきたのだと思いました。




〈 キス・ミー・ケイト の魅力  〉

お芝居、歌、ダンス

この3つが楽しめるのが

ミュージカルの素晴しさだと思います。


でもこの3つが

バランス良く揃っていて

楽しめる作品がなかなかないのです。


キス・ミー・ケイトは

お芝居のパートは

歌で進めるのではなく、

普通に台詞を話し、

演技をするお芝居です。

なのでミュージカル初心者でも

入りやすいし、スゴく伝わります。


ダンスのパートは

主役の後ろでダンサーが踊ると

いうのではなくて、

きっちりとしたダンスの見せ場があり、

観ているこちらも

心が踊ります。


歌はもちろんの事です。

コール・ポーターは

スタンダードジャズの大家、

珠玉の名曲の数々が楽しめます。


なかでも有名なのが

「ソー・イン・ラブ」

淀川長治さん司会の

日曜洋画劇場のラストに

流れていたドラマティックな音楽。



コール・ポーターは

セレブな家庭で育ち、

彼が紡ぎ出す音楽は

洗練されていて、ゴージャスで

モダン、半世紀以上の時が

流れても古臭さを感じません。


(昼も夜もという、コール・ポーターの

半生を描いた映画があります。)



一路真輝さんも

コメントで

お芝居、歌、ダンス

この3つがバランス良く揃っている

ミュージカルはキス・ミー・ケイト以外に

思い付かないと書かれてありました。



舞台の、進行はテンポ良く進むので

間延びすることなく、飽きずに

集中して入り込めます。



今回のキス・ミー・ケイトの舞台、

本当に楽しかったです!


特定の誰がどうというのは

ありませんでしたが

キャスト全員が一丸となって

揃っている感じがありました。


ダンサーの皆さんも

ステキでした!

ダンスは1948年ぽい

クラシカルなスタイルで

華麗に魅せてくれました。



コーラスも素晴らしかったです!



ラストは宝塚歌劇ぽい

フィナーレがちょっとあって、

スゴくステキでした!



さすがは

上村雪夫さんの演出ですね!



知らんけど(関西のノリ)


これぞ

ミュージカルの王道です♪


150%楽しめました(*^ー^)ノ♪



ぜひとも再演して欲しいです。


ビル役は

古川雄大くんでお願いします(笑)


マツケンさんは

体力キープして頂いて、、(笑)




最後まで

お付き合いいただき

有り難うございました。d=(^o^)=b