何とワイルドな演奏だろうか、何と肉厚な声であろうか、そして何と暑苦しいほどの熱気に支配されたアルバムだろうか。後にラバー・ソウルのような洗練されたサウンドを生み出すバンドであることを思えばとても同じバンドとは思えないほどである。J-POPに慣れた90年代以降の若者である自分の耳からすれば最初は正直苦手なアルバムだった。
今ではそれも魅力に思えるから不思議なものだが、風邪引きのジョンに限らずヴォーカルはやたらと鼻にかかってぬっちりした変な声だし、曲は何かポップというよりは野暮ったく思えた。しかし、それでもビートルズのアルバムはここから始まっている。このアルバムにも僕の好きなビートルズの大切な核心がある筈だと頑張って聴いていくと、どこか心に引っかかる1曲を見つけた。
Anna。僕のジョン・レノンへの無謀な挑戦はこの曲から始まった。
ジョン自身も高音部が出ずに苦労したという低音域から高音域に至る幅広い音域は、歌の中で恋に揺れ動く男の感情の振れ幅の大きさそのものであるし、「俺よりもあいつの方がお前を大切にしてくれるなら行けよ、でもその前にあげた指輪は置いていけよな」というどうしようもなく器が小さいところも最高に気に入った。
そして、これはカバー・ナンバーであるから、ジョンも僕も立場は同じ。
「こんな恥ずかしいことを大声で歌いながらそれでも、否だからこそ人の心を動かすことが出来るのだ」ということをこの曲で初めて教わったような気がする。
勿論、自分の感情を歌詞やメロディに結びつける技術があってこその話ではあるが、ジョン・レノンはAnnaを間違いなくオリジナルなものとして歌っている。
「僕も必ず…」、こう思って何年になるだろうか。
今ではそれも魅力に思えるから不思議なものだが、風邪引きのジョンに限らずヴォーカルはやたらと鼻にかかってぬっちりした変な声だし、曲は何かポップというよりは野暮ったく思えた。しかし、それでもビートルズのアルバムはここから始まっている。このアルバムにも僕の好きなビートルズの大切な核心がある筈だと頑張って聴いていくと、どこか心に引っかかる1曲を見つけた。
Anna。僕のジョン・レノンへの無謀な挑戦はこの曲から始まった。
ジョン自身も高音部が出ずに苦労したという低音域から高音域に至る幅広い音域は、歌の中で恋に揺れ動く男の感情の振れ幅の大きさそのものであるし、「俺よりもあいつの方がお前を大切にしてくれるなら行けよ、でもその前にあげた指輪は置いていけよな」というどうしようもなく器が小さいところも最高に気に入った。
そして、これはカバー・ナンバーであるから、ジョンも僕も立場は同じ。
「こんな恥ずかしいことを大声で歌いながらそれでも、否だからこそ人の心を動かすことが出来るのだ」ということをこの曲で初めて教わったような気がする。
勿論、自分の感情を歌詞やメロディに結びつける技術があってこその話ではあるが、ジョン・レノンはAnnaを間違いなくオリジナルなものとして歌っている。
「僕も必ず…」、こう思って何年になるだろうか。