ここまでは、手配や、ドヤっぽい苦労話が多かったのですが、しばらく、二人のそれぞれのキャンプでの成長を記録します。


まずは娘ちゃんから。


彼女は、リンクも貼りましたが、三年のクラス替えで、合わない先生に給食全部食べろ攻撃を受け、やられてしまいました。そこから一学期間、不登校気味になりかけましたが、何とかお休みはせずに夏休みにたどり着きます。私が、カナダに子供達を留学させようと言う原動力の柱になったのは、彼女に、


世の中は、世界は、広い。

給食なんて、本当は嫌いなら、食べなくて良い。

合わない人が居ても、スルーして生きていく。


などなど、まだ、早いかも知れませんが、そんな事を体感して欲しかった、から、と言うのがありました。


なので、お兄ちゃんの成長は、恐らくオマケ的について来るだろう、くらいで、とにかく、彼女が離陸してくれる事にばかり心配が及びます。


行ってみて、嫌だったら、その日だけは何とか凌いで来て。火曜日からは、パパとママでカナダでは遊んでよう。無理しなくて良いから。でも、ちょっとでも楽しかったら、続けてみて。


そんな軽いノリで月曜日は送り出しました。お弁当は、好物モリモリ、オヤツも、カナダのスーパーで物珍しいもの、しこたま買い込んで、リュックはパンパンです。リュックも、あちらの子供達と違和感が出ない様にあえてカナダのものを買いました。


もーね、ブライアンがAmazonで買って、部屋に置いておいてくれたんだけどっ。当時は、まだ、日本からカナダのAmazonでは買い物出来なかったんですね。。もちろんお支払いはしましたが、どんだけ良い人やねん。


話は逸れましたが、初日。親はチームリーダーの先生に出席を伝えたら、速やかに去らなくてはいけません。見学は一切ダメ。言い方もスマートです。


彼女は楽しめるから、大丈夫。心配しないで。


決して、見学ダメですとは言わない。あちらのコミュニケーションって、そう言うポジティブな感じが良いですよね。


後ろ髪を引かれる思いで去ります。お兄ちゃんとは学年が違うから違うクラス。去り際に、見ると、娘も娘なりに、雰囲気や年頃が近そうな子の近くにさりげなく座っています。その子も、ボッチっぽい。


お、やるな、早速お友達ターゲット見つけてるっ。頑張れっ。。



後に、仲良しになるアップル、紫色の長袖の美少女です。確かに、年恰好も近い。


キャンプもしっかり考えてくれているので、初日こそは、オリエンテーションでしたが、翌日からは、近所の広大な公園の水遊び、アイスクリーム屋さんに自分で注文するチャレンジ、バンクーバー水族館への遠足、などなど、一日おきに、子供達が気が紛れるアクティビティ盛り沢山になっていました。


初日、


ママ、お友達出来たよ。


嘘、もう?


うん、アップルって中国人の女の子。


あ、あの近くに居ためちゃくちゃ可愛い子?


そう、可愛いから、友達になろうかと思って側に居たら、あっちから、ニイハオって言って来た。


うんうん。


で、ニイハオって言い返したら、中国人って、思ったらしくて、突然中国語で話しかけられたんだけど、


私、日本人だから、中国語分からない。


って言ったの。


うんうん。


そしたら、I am Apple nice to meet you.


って言うから、私も、英語で名前を言った。


えー、凄いっ。

→流石にこのくらいは出来る。。


で?


そっからは二人とも何も話せないけど、何となくずっと一緒に居た。後、アップル、私のお菓子、全部食べたから、明日は二人分持って行って良い?


うん、もちろんっ。良いよっ、

一杯持って行きなっ。


夜。ジップロックにお菓子を詰めるのに、私はアップルの名前を書いて、可愛いイラストとか書いてあげました。


これ、お母さんからって言ってあげてね。


うん、喜ぶと思うっ。アップルのオヤツ、セロリとニンジンだった。凄い不味そうで、私のオヤツ食べた後、捨ててた。


なるほどっ。食意識の高いお母様なのね、日本だったら気を使うが、ここはカナダ。アップルも喜ぶし、何より娘と友達になってくれた気持ちが嬉しくて、お菓子パック、パンパン。娘も、


これ、明日、アップルに渡す〜

→明日も行くって事🌟


言葉が、全く通じない二人。でも、お菓子好きって所で気が合ったらしい。


三日目になると、二人は集合すると、必ずちょこんと二人並んで座る様に。



もちろん、無言です。でも教えて貰った手遊びなどは、散々するらしい。


アップルとさ、どーやって話すの?


アップルが、中国語で話して来て、私が日本語で返す。後、先生が来て話してくれると、アップルが何が言いたかったのか、分かる。先生、面白いっ。猿のモノマネがめちゃくちゃ上手いっ。

→預かる際に、見ると、黒人のめちゃくちゃ陽キャの大学生がチームリーダーでした。そう、大学生のパワーで、遊んでくれたら、そりゃ楽しいわ。


なるほどっ。


後は、全部、手ぶりと身振り。お菓子頂戴とかは、口を指差すから、そしたら、あげる。


セロリとニンジンしか、オヤツで貰えてなかったアップルは、ダメダメスナックが、どんどん出て来る娘のリュックから、離れなかったらしい。


バンクーバー水族館に遠足に行った日、ずーっと手を繋いで移動したそう。相変わらず、英語では話せない二人。でも、心は通じあったのか、帰りのバスの席。


私がね、眠りかけて、首が、ガクンって、なったら、アップルが、私の肩、トントンってして来て、自分の肩を指して、お休みってジェスチャーしたの。肩に、乗っかって寝なよって。


アップルに寄りかかって、帰りのバスは、グッスリ寝て帰ったらしい。


娘が、そのアップルの仕草を真似して見せてくれるのが可愛すぎるっ💖


そーなんだ。アップル、優しいね。で、未だにお互い話せて無いけど、凄い仲良しだね。


うん、中国語なんだけど、何となくずっと一緒にいるし、何言ってるか、大体、分かるようになって来た。アップルもカタコトだけ、英語、話すから。でも、ほとんどは、お菓子、頂戴かな。


後にアップルは学齢的に二つ年下なのが判明。娘は日本人で小柄だったのですが、アップルはカナダに住んでて恐らく移民でこちらに来て、これからカナダの小学校に入学する準備だったのかも知れません。


今日、モンキー先生がね、午後のカードゲームちゃんとやらなくて、うるさい男子抱えて、廊下に立たせてた〜ひらめき


普通に、あったことを話してくれる娘。行かない、なんて話はまるで出ません。むしろ、楽しそう。


そんな感じで、あっという間に最終日。


最後にアップルと写真撮る?


うーん、でも、なんか、アップル、私のお菓子食べ過ぎだと思う。二人分持って行くのに、私の分まで食べたりしたから、実はちょっと怒ってるんだよねっ、だから、写真は、良いやっ。


はっ? ま、子供の出会いと友情?三年生なんてそんなもの。。ってか、お菓子取られた恨みって深いのね〜。


でもさ、きっとアップル、また、明日からセロリとニンジンに戻るよ。


あー、そーか、だから、家に持って帰ればってあげても要らないって言ったのかも。お母さんに見つかったらダメだもんね。だから、あんなに学校の間、食べてたんだ。ならば、許す。やっぱ、一緒に、写真撮る❗️


戻ると、もう、アップルの姿はありませんでした。働いているお母さんは、集合場所には

お迎えに来ず、Fast Pickup言うドライブスルーみたいな所に並ぶと、保護者が来たら、先生が車に乗せて来れます。駐車しないで送迎出来る様になってるんですね。


また、来週会えるよ、アップルも何か他のクラス取るかもよ。


そう言って、帰りましたが、アップルは、翌週は姿が見えませんでした。先生に聞くと、


あ、彼女は月齢が低すぎて、今週やってるプログラムには参加出来ないんですよ。


そーかー。アップルとは、そのままお別れになりました。でも、私は英語名が無かったので、娘の初めての外国人のお友達にあやかり、その日から、英語名をアップルにする事にしました。彼女のこと、忘れないように。今に至るまで、外国に行くと、アップルと名乗ります。日本語の私の名前は、発音しにくいんですよね🥺


娘は2週目に突入。この週は、現地の子供達に混ざり、普通に活動します。午前は、大学のプールを使ったアクティビティ、午後は念願のロッククライミングでした。


来週からはさ、現地の子供達しかいないかもね。大丈夫?


うん、だってアップルと何も話せなかったのに楽しかったし、来週の子達は、英語話してくれるならば、もう少し話せるかも。後さ、みんな、女の子、可愛いぬいぐるみ連れて来てる、私も、この前モールで欲しいって言ってたフクロウのぬいぐるみ、買って❗️来週は、それを持って行きたいっ。




行かないかもって言ってた娘ちゃん、持ち物マウント取るための、飛び道具リクエストまで、して来るように。


そこに、給食が怖い、と、訴えて来る彼女はいませんでした。。





週末に行ったバンクーバー博物館の子供広場。知らない女の子と、この単純なボード?にハマり、この子と1時間近く延々と遊んでました。娘が他の遊び場に行くと、この黒ワンピースちゃんが探しに来て、もっかい、あれ、やらない?と、誘いに来ます。これは、逆側に押し返してくれる相手が居ないとつまらないんですよね。延々と付き合ってくれる娘が、気に入ったのか、三度目に誘いに来た時には、


あの子も、好きに遊びたいかも知れないわよっ❗️


的に、お母さんに、怒られてました🤣 


黒ワンピースちゃんは、何か英語話してますが、娘は無言。全く話しません。でも、言ってることは分かるみたいで、とにかく、楽しそうだったこと。


何か共通点があれば、言葉の壁は越えられる。お菓子とか、楽しいと思う遊び道具とか。


彼女の中では、そんな経験の島が出来上がった週でした。


娘の2週目に続きます。