ひとモノガタリ | なんとかなるもんだ

なんとかなるもんだ

2013年:膀胱癌再発
2016年:ブルガダ症候群、身体障害者手帳取得。
2017年:てんかん、右目緑内障
2018年:腎盂、右腎嚢胞
2019年:右目白内障、右多房性腎嚢胞
2021年12月膀胱がん完治
2022年左目緑内障
2023年膀胱内に変異箇所あり経過観察

妻2019:乳癌

NHK『ひとモノガタリ』を観た。

20年以上入院されていたアヤ子さんの話。
病名は『統合失調症』
69歳で退院。
69歳は、私の母くらいの年齢。

そこから、『今までやりたかったこと』をやるってその記録でした。
どうやったら友だちができるの。
大好きな料理をしたい。
はじめて他人のために作った料理。でも、食べてくれたのは番組ディレクター。

花をつくり、花を届ける。
こんなに思いのある花を届けてもらった方は心の底から喜ぶだろうな。

番組を見ながら
人生ってなんだろうと。

生きるって本当は
すごく難しく
すごく絶妙なバランスで
成り立っているんだと思う。

かつて、実習で精神科病棟に行ったのだけど。当時は、衝撃だった。
まずは、あまりの人の多さに。
そして、同じ病気でも一人一人での違いに。
番組でも病棟の様子は出てたけど、10年過ぎてもまだあまり変わってないのかと。
少しさみしかった。

どんな病気をしても必ず
『実社会で働く』という現実と今の自分の現状に悩む。
『いつからでも遅くはない』たしかにそうなのだけど、それはその現実を突きつけらるた経験のあるなしで意味が大きく変わる。
職場にもうつ病と戦ってる先生がいますが、本当に苦労されている。周囲は『サボり』と見ることもある。むしろサボりと見てる。
説明してあげるのだけど。
やっぱ、理解はないなと。

俺の病気だってね。同じようなもんだよ。

『普通に』ができないんだよ。

簡単に『頑張って』って。
人によってそのできることに実は差がある。
その理解がないままに『頑張って』は、キツい。

それでも俺はすごく恵まれていると思う。
正直、病気を考えると。普通は、ありえない位置にいることもこんな俺でもわかる。

泌尿器科、循環器内科、神経内科3人の主治医は言いました。
『あなたが最大限働けるようにフォローする。』

家族の助け、主治医があって今が維持できている。

感謝しかない。

なんとなく。
『働く』という言葉に深く意味をもたせてはいけないのではないかとすら考える。
この働くについてもう少し悩んでみようと思う。