以前紹介した、小坂流加さんの「余命10年」。作者は、もう亡くなっておられますので、残念だなぁと思っていたら、、、。
『生きてさえいれば』が出た。
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読むと、やはりすごい方だなと。
個人的には『余命10年』よりも好きです。
はじめは、ん?ん?って感じだったのが、一気につながっていくそんな流れです。
この作者の凄さは、読む人の置かれている状況で取る意味は変わるってとこでしょうね。
文の一つ一つが練られてる。言葉がすごく選ばれて使われてる。売るためってより何かを残すためって印象が強く残る。
ちなみに、電子書籍では買えません。
紙のみです。でも、紙だからこそページを行き来して色々発見もありました。ここ最近は、持ち歩いてますね。
感じ方や考え方、育った環境や出会った人で無限に多様性がある。同じやつなんていない。
同じ病名ついてたって、同じ症状が同じではないでしょ。
『生きてさえいれば』、気付くこともあるし、それが何かをつなげるかもしれない。そうならないかもしれない。でも、結果はどうあれ生きてなきゃ、わかんない。
もしかしたら、作者の小坂流加さんはこっちを望んでたのかなとか。ふとね。感じました。
