職場に病気のことを説明するか否か | なんとかなるもんだ

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2013年:膀胱癌再発
2016年:ブルガダ症候群、身体障害者手帳取得。
2017年:てんかん、右目緑内障
2018年:腎盂、右腎嚢胞
2019年:右目白内障、右多房性腎嚢胞
2021年12月膀胱がん完治
2022年左目緑内障
2023年膀胱内に変異箇所あり経過観察

妻2019:乳癌

『職場に病気のことを管理職や周りに伝えるか否か?』について、同僚から相談を受けた。
ちなみに、彼は難病指定を受けた疾患らしい。

この件で少し書いてみたい。

4年前に癌の宣告を受け治療をしたのですが、実は管理職や同学年の同僚以外は知らないように伏せた。あえて言わなかった。
だって、めちゃ個人情報やし。
なので、俺がなぜ一週間休んだかとか(膀胱がんの手術)一週間おきに休むのかとか(BCG注入療法)知らないヤツのほうが多かった。
なので、
「始まったばかりなんだから頑張らないと!」
「何やってるの!」
「周りに迷惑かけるなよ!」
結構批判的なことを言われましたね。
同学年の先生のなかにはそれを聞いて、別室で言ってた方に「あの先生、癌で大変だから」とか言っててくれたらしい。
まぁ、68kg→60kgまで一気に落ちたのもあり、なーんも言われなくなったけどね。笑

そんときに思ったわけよ。自分の病気のことを伝えるって、勇気がいる。ましてや、その病気をどのように赤の他人に説明していいものか。

先ほども書いた。病気に関する事柄は、個人情報。本来であれば別に言わなくったっていい。なので、配慮がいらないのであれば、職場に伝える必要はないという考え方もあるやろーね。

ただ、抗がん剤やらなんやらで、半暇とかで休まないといけないとか、実際に働いていると、色々同僚たちに仕事をカバーしてもらう必要がある。そういった点では、同学年の先生には話しておいて良かったと思う。
ただ、管理職は病院に押しかけてきて、教授に質問しまくるわけさ。まぁね。管理職側にとってはリスク管理の面があるのでねしゃーないっちゃ、しゃーない。ただ管理職次第かな。

約1年前に今度はブルガダ症候群で心臓止まりかけたわけだけど。
そのとき、周りに言うか言うまいか正直迷った。膀胱がんのときのよーに言うやつを制限するってのも、ひとつ。
ただ、膀胱がんのときを思い出すとデメリットが大きかったよーに思えたわけさ。言わないことで、容赦なくガンガン仕事回ってくるし(言ってもだけど。笑)
なので、昨年は、復帰後、全体に言った。
じゃ仕事量は変わったか?変わりません。
ただ。余計な詮索が無くなった。これが、1番でかい。
あと、定期的な通院の説明をいちいちしなくても、よくなった。

職場に伝えるメリットをまとめると
①通院などで休むときの理解を得られやすい
②組む人を考えてもらえる
③理解者が作れる

ただ、単に病名を伝えるだけでは不十分だということが膀胱がんのときによ〜くわかった。

なので、
さらに学年で組む同僚や教務には追加で
①どんな症状があるか
②困りごとがでてきそうな内容
③機械が入ってることでできないこと

を伝えた。

思う。長く働くことが、基本。

ただ、周りの理解あってのこと。休めば迷惑かけるからね。前回、障害理解よりって話を書きましたけど、職場で周りに負担がかかる場合は、言うべきかと思う。

昨年は、年間通院だけで10日使った。膀胱がん、ブルガダ症候群、てんかん(疑)、緑内障。だから、今年は出来る限りこっちも病院をまとめて一度で回れるようにしたり、病院側と相談したりかなぁ。全部休暇で取るので、理由は説明しなくてもいいわけだけど。夏休みとか冬休みとかは、フル出勤さ。

たまに同僚から、辞めたら?って話もあるね。まぁ、一人なら辞めてたかもね。正直、ストレスの割にもらう額は少ないし。ただ、辞めない理由は、それだけでもないんよね。健常者と障害者の線引きが、なーんか病気でされてるのが嫌なんよ。この仕事しててさらに感じるんよね。『人を病気で線引きしてんなよ。』みたいな。だから、仕事はがっつりしてるし、がっつり文句も言う。

相談してきた同僚には、自分の考えを伝えたうえで、「でも自分の考えで決めな」と伝えた。

それぞれの判断でいいと思う。