歯を失う原因は、虫歯、歯周病で8割を超えます。

つまり、この2つの細菌感染症だけ気をつけていれば、歯を失わずに済む可能性が飛躍的に高まります。

人は、胎児の時には無菌状態ですが、産道を通過してから、死ぬまで細菌による攻撃に常にさらされてしまいます。

人間の体の中の細菌は、腸内細菌だけで100兆匹、口の中や他の部分を足すとどれだけいるのか数え切れません。

殺人事件などで、死体をそのままにしておくと、異臭をはなつようになるのは、それまで、免疫システムにより常に細菌からの攻撃を防いでいた体が、死ぬことにより一斉に数え切れない細菌の攻撃を受けタンパク質が分解されてしまうからです。

口の中もおなじで、虫歯菌は歯が生えてきたときから感染し始めます。
細菌は無の状態からいきなり出現するわけではないので、誰かの口の中の細菌が感染することになります。

そのほとんどがお母さんの口移しによる食事による感染だと言われています。
1歳~2歳半までの間に、お母さんがキシリトールガムを噛んでいることにより、子供の虫歯の感染率が10分の1になるという研究もあります。

細菌は放っておくとなぜか人間の体内に侵入しようとします。

虫歯菌は歯を溶かして、神経の穴に入り、根の先の骨のなかへ、歯周病菌は歯と歯茎の隙間から、歯茎の内部に侵入し体の中へ入ろうとします。

油断も隙もありません。

さらにこのような細菌が増えてくると口の中でも免疫が効かなくなり、異臭を放つようになります。

これがあの口臭です。

ただ、口の中にいる細菌は食中毒のような強い毒素を持っているわけではないですし、大きさも1mmの1000分の1程度です。

口の中の細菌は弱いのです。
歯に穴を開けるという行為も、人が素手で山にトンネルを掘るような、とんでもなく時間のかかる仕事なのです。
ですから、大量に、長時間、同じ場所に細菌を停滞させなければ、歯を溶かすという行為も完結できないのです。

細菌の時間と人間の時間は違います。

細菌は早いもので10分に1回分裂しますから、30分でひ孫まで生まれます。
人間がひ孫まで生まれるには少なくとも60年かかります。
ですから、人間が1日細菌をほったらかしにしておくのと細菌の世界では、約3000年経っていることになります。

半年すなわち細菌でいう54万年も時間があれば素手で山にトンネルは掘れてしまうのです。

毎日毎日、歯を磨いて細菌の数をコントロールしていかなければならないのはこのためです。

毎日歯医者さんでクリーニング(ティースケア)を受ければ、虫歯や歯周病にならない可能性は高いのですが、それは現実的ではありません。
4ヶ月に1回歯医者さんでクリーニング(ティースケア)を受けたとしても、1年365日中3回、残りの362日はほったらかしになってしまいますね。

つまり、日ごろのセルフコントロール(歯ブラシや糸ようじ)の質を高めていかなければ、歯医者さんにどんなに来ようとも、虫歯や歯周病になってしまう確率は高くなるのです。

虫歯も歯周病も細菌が原因です。
健康に生きていくためには、細菌をやっつける歯ブラシや糸ようじなどのセルフコントロールと定期的な歯科医院でのクリーニング(ティースケア)は両方必要不可欠なのです。

最近、テレビのCMでも予防歯科という言葉を良く耳にするとおもうのですが、予防歯科とは一体何なのでしょうか?

物事には必ず原因と結果があります。

歯を削ってつめたり、かぶせたりするのは、歯が無くなってしまった結果への対応です。

時間が経っても自然に元通りにならないからです。(皮膚に出来た怪我は時間とともに治りますよね。)

原因とは何なのでしょう?

それは、虫歯菌や歯周病菌などの細菌と、歯ぎしりや食事の時に歯にかかる余分な力です。

原因を改善して、新たな結果が生じるのを未然に防ぐのが予防歯科なのです。

抽象的でわかりにくいですか?

虫歯菌や歯周病菌などの細菌と、歯ぎしりや食事の時に歯にかかる余分な力を取り除いて、歯が無くなっていくのを未然に防ぐということです。

まとめます。

起こってしまった病気に対応するのが、治療。
原因に対策をして未然に病気にならないようにするのが、予防。

歯を自由に再生したり、元の状態に戻せたり出来れば、予防などしなくても大丈夫なのですが、それが出来ない現状においては予防こそが最善の治療なのです。


予防に勝る治療なし。

どんなに高価で高精度な治療よりも、生まれもっての健全な歯のほうが一生自分の歯で健康に過ごす可能性が高いのです。

歯を消費してから回復するのには、時間と費用と苦痛を伴います。歯を消費する前に予防していけば、時間も費用も苦痛も伴わないで済みます。

どっちがお徳で賢い選択でしょうか?

よく親知らずが腫れてきたり、歯が化膿して痛みが出ている人に

「最近、体調はどうですか?」

「きちんと眠れていますか?」

と質問してみると、

「実は風邪をひいています。」

「仕事が忙しくてほとんど眠れていません」

という言葉が返ってきます。

歯の病気というと、口の中だけの問題と捉えられがちですが、本来は体の全身の状態と密接に関連しています。

虫歯や歯周病は細菌感染症です。

細菌と体は常に戦っています。

抵抗力が強い時には、細菌からの攻撃を防ぎ続けていますが、睡眠不足だったり、風邪をひいたりして、抵抗力が下げると一気に細菌の勢力が強くなり、体が負けてしまいます。
親知らずの周りや歯周病や虫歯の歯の周りには凶悪な細菌が沢山いますから、それがここぞとばかりに攻めてくるため、腫れたり痛くなったりしてしまうのです。

これとは別に、疲れたり、精神的なストレスがコントロールできていないと、人は寝ている間や起きていて無意識な時に歯軋りや食いしばりをしてしまいます。

特に、うまくいかないことがあったり、イライラしているときに、体重の2倍の力で1日2~4時間も無意識に食いしばっていることもあります。
この異常な筋肉の収縮が、緊張性頭痛や肩こり、奥歯の痛み、知覚過敏、歯の破折の原因となっているのです。歯が痛くなる原因が、必ずしも虫歯や歯周病ではないのはこのためです。

上顎洞炎や頭痛、心臓疾患が原因でも歯が痛くなることもあります。

口の中から、消化管を通してお尻まで、管の内面は実は体の表面なのです。
ですから、口の中、胃の中、腸の中には細菌が沢山存在します。

ただし、血管の中や肝臓や心臓の中は体の内部であり本来細菌が一匹も存在してはいけない場所なのです。

それが歯周病菌を放置したままにしておくと、歯ぐきの中の血管から歯周病菌が進入し、体の内部に侵入してしまうことがわかっています。

バージャー病という足の指先が壊死してしまうこわい病気の方の血管のなかにも歯周病菌が多くいたそうです。
口の中の細菌が、糖尿病、心臓疾患、早産、肺炎、生活習慣病に深く関連しているという報告も多数なされています。

先日お亡くなりになった山城新伍さんの死因も誤嚥性肺炎でした。

口の中の細菌が原因になります。

口の中の細菌が命を脅かすのです。

お口の中のメンテナンスがしっかりしていないと、さまざまな病気を発症してしまいます。
歯のためだけではなく、体全身の健康のためにも、お口の中の細菌のコントロールはとても大切なのです。

コントロールはセルフケアだけでは困難です。

4ヶ月に一度は歯科医院でクリーニング(ティースケア)を受けて、歯だけでなく全身の健康を維持しましょう。

歯の周りには細菌がたくさんいます。(唾液1mlあたり数億匹!!)


この細菌はバイオフィルムといって薬が効かない形態で歯の表面に存在します。


ばい菌は色々な毒素を出しそのせいで歯の周りの骨を溶かしていきます。


進行すると歯はぐらぐらになり抜歯しなければなりません。


いわゆる歯周病、歯周炎、歯槽膿漏などと呼ばれる病気の仕組みです。


日本人は先進国の中でも高齢者の歯の本数が少ないと言われています。


日本人にはフロスを使う習慣が無く、歯ブラシだけで済ましてる人が多いのが


大きな原因のひとつです。


歯ブラシを一生懸命時間をかけてやっても歯と歯が接している面(歯科では不潔域といいます。)


は全く磨けません。


この不潔域を唯一しっかり磨ける道具が糸ようじ(=フロス)なのです。


不潔域のバイオフィルムに、うがい薬をかけても、全然効果がありませんが、フロスを通すと


、バイオフィルムはボロボロに壊れます。


音波歯ブラシ、超音波歯ブラシ、電動歯ブラシどれを


使うよりも1番不潔域をきれいにしてくれるのはフロスです。


フロスを一日のうちでもっとも効果的な時間に行うとしたら寝る直前がいいです。


寝てる間は唾液の分泌量が少なくなりますから、ばい菌が活動しやすいのです。


ですから、寝る直前にばい菌をやっつけておくのです。


それでも毎日の取りこぼしが溜まって、ばい菌が悪さを始めるのが5~6ヶ月位からです。


この前にばい菌を大掃除するのがクリーニング(ティースケア)です。


歯科衛生士が最新の器具を駆使して溜まったばい菌をやっつけます。


アップルデンタルクリニックでは毎日寝る前1回のフロスと、4ヶ月に


一回のクリーニング(ティースケア)を強く強くオススメしています。


これを実践することであなたの一度しかない人生の大きな財産になると確信しています。



親知らず以外の下の歯を抜けっぱなしにしておくと、抜いた歯と咬み合ってた上の歯は下の歯ぐきに当たるまで落


ちてきます。抜けた歯の後ろの歯は前にかたむき倒れます。

奥歯でこういうことを何本か繰り返しますと、全体の咬み合わせは低くなり、下の前歯が上の前歯を突き上げて、


上の前歯が出っ歯になってしまいます。

これを治すためには、被せ物や矯正治療で、元の状態に戻していく必要があり、お金も時間も相当かかります。



歯を抜いた後の隣の歯の10年後の健康率

  抜けっぱなし  :24% (後ろの歯が前に傾く)


  入れ歯治療  :36% (何年かすると支えの歯がぐらぐらしてくる)

  ブリッジ治療  :72% (食事中に歯の間に汚れが溜まりやすくなる)
 
  インプラント  :98% (自分の歯とほぼ変わらない)
 


抜けて時間が経ってからでは、治療が複雑化してしまいます。


トータルの時間も金額も跳ね上がって行きます。


そのくせ結果は難しい治療になるので満足度が低くなりがちです。


歯科の治療は早ければ早いほど、早くて、安くて、結果もいいです。


どこかの牛丼屋さんみたいだけど本当の話です。



1.  毎日ちゃんと食後歯を磨いている。

2.  痛くなったり、かぶせ物がとれたら受診している。
 
3.  2~3年に1回は歯医者さんで歯石を取ってもらう。

4.  2~3年に1回は歯医者さんに虫歯がないかどうかチェックしてもらう。

ほとんどの日本人が、上記のような歯科受診の仕方をしているにも関わらず、ほとんどの人が欧米に比べ歯を無駄に喪失しているのはなぜでしょうか?(80歳で10本位の差があります。)
実は上記のようなあいまいな受診の仕方が日本人の歯をダメにしているのです。



1. 細菌を意識した歯磨き
お口の中の細菌を意識した、1日1回の質の高い歯磨きを目指しましょう。なにも、1日3回3分キチッと磨かないと駄目だと言っている訳ではありません。
細菌が一度破壊されたバイオフィルム(詳しくはバイオフィルムとはを参照)を再構築するのには約24時間かかります。
ですから、1日1回寝る前の歯磨きの質を向上してあげれば、必要以上に細菌は増えすぎないのです。歯ブラシをレベルUPすると歯石もつかなくなります。 当院でご説明しますが、コツは歯と歯ぐきの境目を丁寧に1本ずつ磨くこと、そして糸ようじ(=フロス)をすることです。


2. 糸ようじ(=フロス)の使用
大人になったら、虫歯になるのは歯と歯の間です。そこからいつの間にか虫歯になり、神経をとることになってしまいます。なぜ虫歯になるかというと、歯と歯の間というのは、歯ブラシだけだとほとんど磨けていないからです。歯ブラシだけだよって言う人は、実に磨かなければならない面積の40%を毎日磨いてないことになります。
常に磨けていないということは、毎日磨いていないのと同じことなのです。歯ブラシはデッキブラシのような形をしていて、床のように平らなところを磨くのは得意なのですが、垂直な動きは苦手なのです。歯ブラシで磨けるのは、歯の5面のうち3面です。
残りの2面はフロスでないとみがけないのです。欧米ではフロスの使用は日本に比べてかなり一般的です。
日本ではコンビ二やスーパーでも必ず売られていますが、使っている人は少ないようです。 私の見解では歯ブラシよりもフロスの方が大切です。


3. クリーニング(ティースケア)の利用
自分の背中が良く洗えないように、自分のお口が一番磨けないのは自分なのです。ですから、自分では磨けているつもりでも、ずっと細菌が停滞しているところが必ずできてしまいます。
それをずっと停滞させたままにしておくと、歯に穴が開き、歯ぐきが腫れ、歯を支える骨も吸収して、虫歯や歯周病になってしまいます。
セルフコントロール(=毎日自分で行う歯磨き)だけでは、まかないきれない所をプロの歯科衛生士が、知識と技術を持って、バイオフィルムを破壊し、細菌を取り除くのがクリーニング(ティースケア)なのです。


4. 最新の予防システムの活用
セルフコントロールとクリーニング(ティースケア)をより効果的にするために、3DS(DentalDrugDeliverySystem)を使って、虫歯菌の質と数をコントロールしていくことも効果的です。
3DSは、高濃度の殺菌剤を、自分専用のマウスピース内に入れて、そのままお口に装着します。これによってクリーニング(ティースケア)により薬が効くようになっている、虫歯菌・歯周病菌を殺菌します。約4ヶ月の効果が得られますので、4ヶ月に1回の使用が予防に効果的です。


1.  細菌を意識した歯磨き

2.  糸ようじ(=フロス)の使用

3.  4ヶ月に1度のクリーニング(ティースケア)

4.  最新の予防システムの活用 (3DS)

以上の4つを行っていくことによって、一生自分の歯を残していくことができます。

本来、歯の治療というのは、原因の治療=細菌のコントロール、結果の治療=被せる治療の両方を平衡して行っていかなくてはならないものだったのです。

これからは、自分の口は自分で守るという意識のもとに、プロの技術や知識を利用していくことが大切になっていきます。



健康な赤ちゃんを産み、赤ちゃんに丈夫な歯が生えるようにするためには、妊娠中のお母さんはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか?

規則正しくバランスの良い食事を心掛けましょう。
お腹の赤ちゃんは、母親の身体から必要な栄養素を受け取ります。ですから、母親自身が健康で暮らせるように、規則正しくバランスの取れた食事をとることが大切です。
また、この規則正しい食習慣は、生まれてくる子供の食習慣の形成にもつながります。


特定の食品の取り過ぎは、アレルギーの原因にも
妊娠中、牛乳や卵などを普段より多くとる方がいらっしゃいます。
しかし、特定の食材を多量に摂取することで、子供がアレルギーを持って生まれてくる危険性が高くなります。


妊娠中に歯が駄目になるって本当?
胎児が必要とするカルシウムが、直接歯から溶け出すということはありません。
しかし、妊娠中には歯が悪くなりやすい要因がいくつかあることはたしかです。意識して歯を健康に保つよう努めましょう。体調の良いときに歯の検診を受けておくのも良いでしょう。


食生活が不規則になる。


酸性の食品が増える。口の中が酸性になって、虫歯になりやすくなります。


吐いたものに含まれる胃酸が歯を溶かす。


歯ブラシを口の中に入れるだけで気持ち悪くなって歯磨きできない。



食べたらそのつど歯磨きをするのが理想ですが、難しい場合は水で口をすすいで、歯を清潔に保つようにしてください。

比較的気分の良い時間帯に丁寧に歯磨きをしましょう。歯ブラシを小さいものに変えると磨きやすくなることもあります。

女性ホルモンを好む《Prevotera intermedia菌》などの作用により歯肉が腫れやすくなります。


妊娠中は、抵抗力の低下などにより、細菌による智歯周囲炎(親知らずの周りの歯ぐきが腫れて痛む病気)にかかりやすいようです。

できれば妊娠前に歯周病やいたくなりそうな歯の治療は済ませておきましょう!お子さんの歯が虫歯になる確率にも影響します。 (マイナス1歳からの予防歯科)



抗生剤:セフェム系(安全性は確立されていないが最も安全)


消炎鎮痛剤:妊娠末期は禁忌 


麻酔は歯科治療に使用する位の量は問題ない。



何より予防が大切です。これを読まれてる結婚を控えている女性は早急に歯科医院で検診を受けることをオススメします。妊娠中に陣痛よりも先に歯の痛みに苦しんでる女性は意外と多いですよ。




歯科は回数が多いから大変だといわれます。ですから医科と比べると簡単な診査で治療に入ることが多いです。


本来はもっと十分な検査をしたあとに治療に入らなくてはならないのかもしれません。


初めて行ったその日に、病院で手術をするなんておかしいでしょ?


歯科ではなぜか、行ったその日に、歯を削ることを望まれる方が多いのです。



歯は自然治癒がないため、人の手でそれを補わなければならないため、一般的な医科よりも回数がかかります。


他の体の部位同様、悪いところを除去して待てば自動的に再生するというのは、歯科では起こらないのです。


悪いところを取る回数プラス取ったところを再建する回数が歯科の治療回数になりますから、どうしても回数は多


くなりがちです。


医科でも、乳がんなどの切除、再建術というのは、時間がかかってとても大変です。



ほとんどの日本人は、予防のクリーニングを定期的に受けておらず、悪くならないと受診しないため、一本の歯に


自覚症状がでて来る頃には、他の歯も病気が進行していることが多いです。ですから、病気がたくさんあるお口の


中を治すには、それなりの時間がかかります。


虫歯は小さい内に発見する と治療も1回で終わります。アップルデンタルクリニックが、4ヶ月に1回のクリーニン


グ(ティースケア)を勧めているのはこのためです。 半年以上歯科を受診していない方、次回の治療が大変になら


ない様に、ぜひクリーニング(ティースケア)にいらしてください。今すぐ実行に移すことが大切です。

歯を失う原因


  1位 歯周病  41.8%


  2位 虫歯  32.4%


  3位 破折  11.4%


  その他  14.4%




12歳児の虫歯数(平成12年 WHO「虫歯試験指数」より)


  日本       3.6本


  フランス     2.1本 


  アメリカ     1.8本


  タイ        1.5本


  オーストラリア 1.4本


  スウェーデン  1.0本



80歳での歯の本数


  日本 10本 


  スウェーデン 24本 


  


世界の砂糖摂取量


  日本25kg 

  

  オーストラリア55kg


  スウェーデン40kg 


  イギリス38kg  


  アメリカ32kg 

  

  タイ28kg



1年間の放射線被爆量に対する 歯科レントゲンの占める割合

 

  0.6%



ブリッジの長期信頼性(自費)


  10年で70~80% 15年で60~70%
 



ブリッジを支えている歯の生存率



  神経の無い歯は、神経がある歯に比べて4倍リスクが高い


  下顎のほうが上顎より2.7倍リスクが高い


  1番後ろの歯は中間の歯よりも3.2倍リスクが高い


  周りの骨が吸収している歯は吸収してないものに比べ2.5倍リスクが高い





部分入れ歯の長期信頼性


  3年で70% 4年で50% 5年で40%、入れ歯を支えている歯の93%が4年以内に虫歯になります。

                                               (Amemori 1968) (Carlsson 1965)


入れ歯使用率


  40歳:10% 50歳:32% 60歳:50% 65歳:70% 75歳:85%




インプラントの長期信頼性


  10年での成功率が約95% (上顎の成功率は下顎に比べて2%程度落ちます。)



抜けた歯の部分に何もしなかった時の両隣の歯の生存率 (Aquilino2001)
  

  5年 89%   10年 81%


ちなみに

  ブリッジにした時は、5年 97%   10年 92%


  部分入れ歯にした時は、5年77%   10年56%




かぶせもののトラブル(Goodacre2003)


  金属ブリッジ27%


  接着ブリッジ26%


  単独冠11%


  ポストコア10%


  オールセラミックス冠8%



歯を分割した場合の生存率


  5~7年 89.3%   8~10年 68.9%



神経の治療の成功率 (処置別)

  抜髄 92%


  歯髄壊死 病巣(-)  99%


  歯髄壊死 病巣(+) 86%


  再治療 病巣(-)  98%


  再治療 病巣(+) 62%

  平均 91%


  歯の根っこの治療はインプラント(95%)より成績が悪いです。



歯と生活習慣病の関係


  80歳で20本歯がある人        5%の人に生活習慣病


  歯が1本も無い人(入れ歯装着) 25%の人に生活習慣病


  歯が1本も無い人(入れ歯未装着) 60%の人に生活習慣病




口の中の清潔さと肺炎の関係


  口の中の定期的ケアをしていた人        肺炎による死亡者数 14%


  口の中の定期的ケアをしていなかった人     肺炎による死亡者数 30%


  死亡率は2倍以上高くなります。 (((( ;°Д°)))) ガクガク ブルブル




1年以内に歯科医院でケアを受ける率


  東京 32% ニューヨーク 92%


お口の中に自信が無い人


  東京 42% ニューヨーク 6%



自分の口臭が気になる人


  東京 18%



他人の口臭が気になる人

  

  東京 50%



歯周病になっている人は、そうでない人に比べ医科も含んだ全体の医療費が約21%も高い。



残っている歯が19歯以下の人は20歯以上の人に比べ入院日数が約25%長い。


歯が1本も無い人の入院治療費は、歯が20本以上ある人の5倍以上かかる。




いかがでしたか?参考になりましたでしょうか。



日本は世界一の長寿国だから、歯も健康に違いない?

日本が世界でも有数の長寿国であることは確かですが、歯の方は決して長寿国ではありません。日本では80歳での残存歯数が4~6本であるのに対し、スウェーデンなどの予防先進国では、80歳で20本もの歯が残っています。 日本人がスウェーデン並みに歯を残せるようになる頃にはもしかすると平均寿命は90歳になってるかもしれませんね。



レントゲンは体に悪いからできるだけ撮らない方が良い?

2004年1月に、日本国内のがんの3・2%は放射線診断が原因とみられるとの報告を英国の研究者が発表し話題になりました。ただ、歯科のレントゲンの場合、胸部CT撮影の4万分の1以下ですし、デジタルレントゲンの場合にはさらにそれの10分の1の被爆量しかありません。歯の病気の診断にはほとんどの場合レントゲン写真が有効です。診断にとって必要な場合には、レントゲン撮影をしたほうが、患者さん、医者双方にとって有益な結果をもたらすことでしょう。


麻酔はできるだけしない方が良い?

歯医者さんの注射は痛い!というイメージがあると思うのですが、現在の最新のシステムを利用した麻酔注射は本当に痛みがありません。神経に触るような痛みに怯えながら治療されるよりは、無痛麻酔を使ってリラックスして治療を受けられるほうが精神的にも肉体的にも良いと思われます。欧米ではほとんど全ての処置に麻酔をして痛みをなくしてから治療をするそうです。 アップルデンタルクリニックでも4歳の女の子が麻酔を受けています。



歯が1本抜けても他の歯に影響は無い?

歯はそれぞれ形が違うように、歯の種類によってちゃんと役割があります。家に喩えると奥歯は柱で、前歯は屋根のようなものです。奥歯を1本失うと、その上の歯、横の歯の位置が移動し、その影響でかみ癖が変化し、口の中のバランスが大きく崩れてしまいます。
正面から見た顔の形にも影響しかねません。1本の歯を失うということはそれだけ重要なことなのです。




歯が悪くても、全身には影響しない?

最近、メディアでも多く取り上げられているように、虫歯や歯周病は全身の健康に大きく影響しています。足の先の血管からも歯周病菌が検出されるそうです。糖尿病、動脈硬化、早産、心臓疾患、脳疾患、バージャー病etc たかが歯とあなどっていると、命をおびやかす大変な病気になるリスクが高まりますよ。



かぶせたところはもう悪くならないので大丈夫?

かぶせた金属自体は虫歯にはなりませんが、それを支えている歯は同じペースで悪くなっていると思ったほうが良いでしょう。かぶせた歯はほんらいの健康に比べて、虫歯への抵抗力が下がっています。その分、悪くならないような更なる努力が必要なのです。歯を治療しても、治療する前と同じ生活習慣ならば、これまで以上のペースで歯が悪くなっていくことは必然なのです。



自分の噛む力が歯を悪くしている?

現代食は軟らかいため、食事の際に歯にストレスはかかりません。起きているときに、歯が接触するのは15分程度だといわれています。それに対して、無意識の中で起こる歯ぎしりや食いしばりは、自分の体重の2倍以上の力が2時間以上かかるといわれています。
無意識のはぎしりや食いしばりが歯を悪くしているのです。




歯は老化によって悪くなる?

歯は老化が直接的な原因で悪くなるわけではありません。実際、予防歯科が進んでいる国では、歯が多く残っているご高齢の方が大勢いらっしゃいます。予防次第で長く大切な歯を守ることができるのです 。



虫歯や歯周病は遺伝でなりやすさが決まる?


虫歯になりやすいタイプの人は歯周病になりづらく、歯周病になりやすいタイプの人は虫歯にはなりづらいのです。虫歯菌と歯周病菌は同時には活動できないようです。小さい頃から虫歯で 歯医者さんに行ったことが無い人でも、歯周病が進んでいる場合があるので気をつけてください。


虫歯や歯周病は予防できる?

虫歯や歯周病は本来はもっと稀で希少な病気なはずなのです。正しく 歯医者さんを利用して、予防歯科を実践すれば虫歯や歯周病を予防することはそんなに難しいことではありません。これからは治療よりも予防の時代です。



治療が終わればもう歯科医院に受診しなくても大丈夫?

治療の終了が予防の始まりなのです。歯科医院を定期的に受診し、プロのクリーニングを受けることこそが予防への第一歩です。1回の予防は100回の治療にも勝ります。


痛くならなければ、虫歯や歯周病は進行していない?

虫歯や歯周病が痛くなるということは相当悪化している証拠です。できるだけ自分の歯を残していくためには、痛くなる前の受診が大切なのです。




後で痛くならないように、神経は先に取ってしまった方が良い?

以前は、歯をかぶせる前に神経をすべてとっていたということもあったそうですが、
現在はその逆です。歯の神経をとると、枯れ木のようになってしまいます。歯の中に栄養がいかなくなるため、将来的にさまざまなトラブルに見舞われます。歯の神経はなるべく保存していくことが大切なのです。




神経の無い歯は何度でも差し歯にできる?

やはり限界があります。骨の上に健康な歯の部分が高さ3mm以上はないと保存は難しいとされています。短くなりすぎた歯は、痛くなくても抜いたほうが良い場合もあるのです。



親知らずは抜いてしまった方が良い?

親知らずがまっすぐ生えていて問題ない状態の人は1%もいません。現代の人は顎が小さくなり、親知らずは生えてこないか、生えていても斜めになってかみ合っていない場合がほとんどです。1番奥にあるため、最初に虫歯や歯周病になりやすく、手前の歯を巻き込んで悪くしてしまう場合もあります。合理的に考えると抜いてしまった方が総合的に見て良いのですが、心情的には一時期の痛みを生じるため様子を見ましょうということもあります。再生医療に役立てるという話もあるみたいなのですが、まだまだ先の話のようです。



痛くならなければ、虫歯や歯周病は進行していない?

虫歯や歯周病が痛くなるということは相当悪化している証拠です。できるだけ自分の歯を残していくためには、痛くなる前の受診が大切なのです。




後で痛くならないように、神経は先に取ってしまった方が良い?

以前は、歯をかぶせる前に神経をすべてとっていたということもあったそうですが、
現在はその逆です。歯の神経をとると、時間とともにどんどんもろくなってしまいます。
歯の中に栄養がいかなくなるため、将来的にさまざまなトラブルに見舞われます。歯の神経はなるべく保存していくことが大切なのです。ところが歯の神経は一度細菌感染を起こしてしまうとほとんど治すことができなくなります。痛くなってから治療していては神経は残せないのです。定期健診をしっかり受けて、痛くなる前の小さな虫歯を見逃さないようにしていきましょう。




口臭の原因のほとんどは歯周病菌である?

口臭の原因のほとんどは歯周病菌から発生するメタンガスや硫化水素です。自分の口臭に気づく人は少ないのですが、他人の口臭を不快に思っている人は多いようです。30代以降の約8割が歯周病であることを考えると、口臭予防にはまず歯周病治療を行うことが大切なのです。



ものを食べるたびに、私たちは虫歯になりかけている?

口の中に食べ物が入るたびに、歯の表面にいる細菌が酸をだし歯を溶かし始めます。食べるたびに、軽い虫歯になっているのです。ただ、唾液が酸を中和し、CaイオンやPイオンが歯の修復をするため、元の状態に戻るのです。これを再石灰化といいます。歯は毎日、溶けて治っての繰り返しをしているのです。この繰り返しのバランスが崩れることによって、虫歯が進行してしまうのです。



歯がしみるのは虫歯のせい?

もちろん虫歯でも歯はしみますが、すべてそうというわけではありません。歯は力のストレスがかかるとしみるようになります。歯磨きのときに強く磨きすぎている場合、歯ぎしりや食いしばりなど噛み締める力が強すぎる場合、歯周病のときなども歯はしみるようになります。ただ、治療をすれば治るものがほとんどなので、 早めに歯科医院にご相談ください。



良く効く薬を使ってうがいをすれば虫歯や歯周病にはならない?

虫歯や歯周病の原因となる細菌は歯の表面でバイオフィルムというネバネバした塊となっています。薬を使うと表面の細菌の1部には効果があるのですが、塊の内部のほとんどの細菌には無効なのです。バイオフィルム化した細菌は、歯ブラシや専用の器具でこすりとるしかないのです。




カルシウムを取らないと歯が弱くなる?

骨の中のカルシウムは常に入れ替わりますが、歯のカルシウムはほとんど入れ替わりません。そのためカルシウムを多く摂取すると歯が強くなるということはないのです。ただ、唾液中のカルシウムの量が多いと歯は再石灰化しやすくなりますからカルシウム不足はよくないです。





歯磨き中に歯ぐきから血がでても特に問題は無い?

突然皮膚から血がでてくることがないように、健康なお口の中の粘膜からも 血はでないのです。ただ、細菌の攻撃をうけて、炎症をおこしている状態の歯ぐきからは出血します。
歯磨き中の出血は、歯周病の証拠です。早めに治療を行いましょう。



歯の矯正は子供の頃にしかできない?

大人でも可能です。私自身も成人矯正治療経験者ですし、84歳の女性の矯正治療の実績はあります。矯正治療に年齢の制約はないのです。



入れ歯があれば、元の歯と同じように噛める?

部分入れ歯だと、元の歯の2分の1、総入れ歯だと元の歯の4分の1しか力が出せないというデータがあります。どんなに優れた入れ歯も自分の歯には勝てないのです。入れ歯にならないように予防しましょう。




1度作った入れ歯や被せ物は壊れることはない?

飾っておくのであれば大丈夫ですが、毎日使っていればいつかは壊れますし、修理が必要なことも起きてきます。ハードに使用している場合は、なおさら壊れる可能性が高くなります。どんなに高価な自動車でも家でも、人間が作ったものはいつかは壊れるのです。なるべく長持ちさせるためには、定期的な管理と修理が必要なのです。




インプラントはすぐにダメになりやすい?

ちゃんとした診断のもと、治療を施し、治療後のメンテナンスがあれば、悪くなるものではありません。
10年後の維持率が95%以上とされています。自分の天然歯でも10年何も起こらないとは限りませんよね。95%という数字はほぼ自分の歯と同じと考えていいと思います。
失われた歯を回復する治療はインプラントしかありません。お口の中全体の健康を考えるならば、インプラントは1番確実で、結果的に1番安い治療なのかもしれません。 なぜなら他の健康な自分の歯を守ることになるからです。


悪い歯を取って置くと、周りの骨が無くなってしまう?

歯を失うと歯を支えていた骨はやがて吸収して無くなってしまいます。入れ歯を入れていても同じことです。GBRという骨を再生させる方法もありますが、確実性に欠けます。それよりも、骨を失う前にインプラント治療を施すことにより骨の吸収を防ぐことができます。歯周病でグラグラの歯を周りの歯がすべて溶けてしまうまで放っておくよりも、早めに抜いてインプラント治療をし骨を保存したほうが良いというのも1つの考え方です。



インプラントは歯周病になりやすい?

以前はそう考えられていましたが、インプラントが普及するにしたがって現在の標準的なインプラントの場合は天然の歯よりも歯周病になりづらいのではないかという話がでています。確証たるデータがそろっているわけではありませんが、理論的、経験則的には考えうることです。特にタバコを吸わない人はその傾向が顕著に見られます。21世紀に入りインプラントは劇的に進歩を遂げた証拠だといえます。


虫歯や歯周病は感染症である?

簡単に言うと、虫歯は虫歯菌によって 歯が溶かされてしまう病気、歯周病は、歯周病菌によって支えている骨が溶けてしまう病気です。小さい頃に家族、主に母親から感染すると言われています。虫歯や歯周病の予防には細菌をコントロールすることが大切なのです。




歯ぎしりはほとんどの人がしている?

歯ぎしりは程度の差はあれほとんどの人がしています。寝ているときに行うことと、音を出さないこともあるため、自分も他人もほとんど気がつきません。でも、ほとんどの人に、歯ぎしりをしないと現れない痕跡が歯の表面にあるのです。歯ぎしりはストレス解消のために行うことが東京大学医学部の研究で明らかになっていますが、過大な力が歯やかぶせものに加わるため、歯やかぶせものの破折、歯周病の悪化を招きます。重篤な人にはナイトガードという寝るときに付けるマウスピースを作製する場合があります。 今まで気にしたことがない方は一度歯科医院で診てもらうといいでしょう


.歯ブラシだけですべて磨ける?

どれだけ上手い人でも歯ブラシだけでは、歯の隅々まで磨くことは不可能です。
歯と歯の間などは、フロス、糸ようじ、歯間ブラシなどの専用の器具を使う方が効果的です。実は自分の口の中は自分が1番見えないのです。ですからセルフケアに頼るだけではダメで、定期的にプロのクリーニングを利用して初めてお口の健康は保てるのです。