自殺について − アルトゥル・ショーペンハウアー
・かつてあったところのものは、もはや現にあるものなのではない。それはちょうど、未だかつてあったこともないものが、現にないのと同じことである。ところで現にある一切のものは、すぐ次の瞬間には、もうかつてあったものなのである。こういうわけなのだから、極めて無意味な現在といえども、現実性という点にかけては、極めて有意味な過去よりも、たちまさっている。
・まさしくこの退屈なるものが現存在はそれ自身において何の価値をももっていないことを端的に証明している。何故なら、退屈とは現存在が空虚で あるということの感覚にほかならないからである。
・人間のどのような愚鈍、欠点、罪悪に対しても我々は思いやりをもたなければならない。いま我々が眼の前に見ているところのものは、実は我々自身の愚鈍、欠点、罪悪にほかならないのではないか?もともとそれらは我々のまたそれに帰属しているところの人類の欠点なのであるから、その人類の欠点のすべては我々の身にも具わっているのである。だからして、我々がちょうどそれに対して憤慨を感じている、その欠点もまた実は我々の身についているものなのであり、ただそれがちょうどいま我々のもとには現れていないというだけの理由で、他人のことを憤慨しているにすぎない。
・まさしくこの退屈なるものが現存在はそれ自身において何の価値をももっていないことを端的に証明している。何故なら、退屈とは現存在が空虚で あるということの感覚にほかならないからである。
・人間のどのような愚鈍、欠点、罪悪に対しても我々は思いやりをもたなければならない。いま我々が眼の前に見ているところのものは、実は我々自身の愚鈍、欠点、罪悪にほかならないのではないか?もともとそれらは我々のまたそれに帰属しているところの人類の欠点なのであるから、その人類の欠点のすべては我々の身にも具わっているのである。だからして、我々がちょうどそれに対して憤慨を感じている、その欠点もまた実は我々の身についているものなのであり、ただそれがちょうどいま我々のもとには現れていないというだけの理由で、他人のことを憤慨しているにすぎない。