前回、四十面相のクリークについて少し触れましたが、
怪人二十面相は後々パワーアップします。

何がパワーアップしたのかというと、
20の顔を持つことから二十面相と呼ばれていたのですが、
40つの顔まで変装できるようになります。

これによって「怪奇四十面相」と改名するのですが、
あまり世間で浸透しなかったようで、元の二十面相に戻るそうです。

ちなみに四十面相になったのは、そのまま「怪奇四十面相」で
「塔上の奇術師」以後、元の二十面相に戻ります。

なかったことになったわけですね。
怪人二十面相は最初違う名前にする予定だったそうです。

怪人二十面相というのは「四十面相のクリーク」からきているわけですが、
大泥棒ということで怪盗アルセーヌ・ルパンと同じように

怪盗二十面相という名前にする予定だったらしいのですが、
子供向けの作品ということもあり、「盗」という文字は問題視され、

怪人二十面相になったそうです。

結局、盗むのだから同じだと思うのですが、
そういうわけにはいかないんですね。

面倒くさい話です。
怪人二十面相が登場する少年探偵団の作者は、
江戸川乱歩なわけですが、
この素敵な名前は当然本名ではなくペンネームです。

アメリカの有名な作家、エドガーアランポーの名前に漢字を当てたものなのですが、
怪人二十面相もある名前から借りてきています。

それはトマス・ハンシューの「四十面相のクリーク」です。

こういう引用が乱歩は上手いですね。