舞台を実際にご覧になった方は、宏規くんの↑のジャンプが目に焼きついていることと思います。

「わぁ!」と声が出そうなくらい美しいジャンプ(と演出)でした。


「ナビレラ」2回目観劇。

1回目は、ついつい自分の経験に寄せて観てしまったので、今回はなるべく物語に心添わせるように努めました。


これって現代の話なんですよね?

韓国は今もこういう社会なんですか😳?

家族愛が強くて深い🥹

父親(シム・ドクチュル=川平慈英さん)を心配して、同居を主張する長男(オレノグラフィティさん)。バレエに反対するところは腹立つけど、父親思いの良い息子だよねー。父親の姿をドキュメンタリーに残そうとする次男(狩野英孝さん)も、おじいちゃんを応援する孫娘(青山なぎささん)も、愛情深く明るく美しい奥さん(岡まゆみさん)も、ファンタジーですか?って思ってしまうのは、私の心が汚れてるんだろうか😅?

演じている皆さまも、オレノグラフィティさん、狩野英孝さんはミュージカル慣れしていないところが不器用そうな役の味になっているし、(テレビや劇団四季で活躍されていた)大ベテランの岡まゆみさんは太陽のように家族を照らし、笑顔が美しい。


ドクチュル(慈英さん)とイ・チェロク(三浦宏規くん)の関係も、いくらバレエ団長(舘形比呂一さん)に指導を任されたからといって、20代の若者が70歳に、あんなに真剣に教えるだろうか?あんなに強い絆で結ばれるだろうか?と疑ってしまうんだけど…バレエを媒介にしていることが、そこに説得力を持たせている気がします。

美しいけれど、本当に難しくて、果てしなく続く修行のようなバレエに魅せられたもの同士だから分かり合える魂の結びつき。

宏規くんチェロクの「俺を見て!」からのセリフ…一緒に努力した日々を忘れたのか?身体は覚えているはず…と踊ってみせ、ドクチュルの記憶を蘇らせる…バレエ技術も相まって素晴らしい名場面です。

今回、私の座席位置が変わってよく見えたのか、宏規くんのバレエがさらに良くなったのか、回転も(ピルエット10回転くらいした?ザンレール3回転デフォ?)ジャンプも(グランパドゥシャのお手本!助走ほとんど無しでのジュッテ!)最高でした。

気持ちを伝える台詞も歌も、この(私が初めて見た時から)7年で信じられないくらい進化して、彼にしか届けられない想いを表現してくれた宏規くん。彼が日本のミュージカル俳優になってくれたことに感謝です。


慈英さんも、実はまだ61歳で、ダンスも得意なのに、70歳でバレエを初めてやるドクチュルになり切って、そこに疑いを挟む余地もない。でも、悲しい物語の中で慈英さん持ち前の明るさが救いです。

「趣味は楽しいだけだけれど、苦しいのは夢だから」みたいな台詞が沁みました。私たち素人大人バレエのレッスン生徒も、苦しくても努力しているけれど、その夢という言葉を使わせてもらって良いのかな?