舞台「未来少年コナン」初日に行ってきました(都民劇場で都合良い日を選んだら偶々、初日だった😳)。


イスラエルの演出家インバル・ピントさんはこれまでも日本で「人間になりたがった猫」や「ねじまき鳥クロニクル」を演出されていたことを知っていますが、私が彼の演出作品を観るのはこれが初めて。


一言で感想を言うと…"アート"でした。


オープニング…いきなりのコンテンポラリーダンス…大勢で紙を奪い合うような動き…あれは、先の戦争を表していたのか?他も、砂漠や、様々な場面でダンスシーンがかなり長くて前衛的?


布を使ったり、鏡を使ったりの舞台装置も、終盤に出てきた植物の絵も現代アートな感じで、美術館に展示されていても良いような?


音楽、効果音も全て生演奏。たぶん風の音とかも、今ここで、ミュージシャンが作っているんだな?と思いましたし、見たことないような楽器も使われた不思議な音も。


カテゴリーとして、ミュージカルとも音楽劇とも言っていないのに、ダンス、歌もあるし、ワイヤーアクションもあるし、シェークスピアを思わせるような長い独白台詞もあるし、…何か全ての表現を取り入れていて、どれもが斬新で、それを言い表そうとすると、"アート"という言葉しか思いつきません。


出演者の皆さまも、その演出に応える熱演

コナンの加藤清史郎くんは、高い身体能力を持つ役を演じるため、かなり鍛えたのでは?本人は20歳過ぎているけれど、少年のみずみずしさもあって今なお天才子役?

ラナの影山優佳さんは美少女ラナにピッタリの容姿。

成河さんジムシーは持ち前の高い身体能力を発揮して頼もしい。

椎名桔平さんは、おじいとラオ博士の2役で原作ビジュアルを見事に再現。

門脇麦ちゃんモンスリーと今井朋彦さんレプカは長い独白で複雑な心情を吐露。

宮尾俊太郎さんダイスはまさかのコメディリリーフ?ついこの間までバレエダンサーだった方の話す能力の進化に目を見張りました。


↓出演後、5分間だけ撮影可能なラストシーンの舞台装置。