「ナビレラ」のタイトルを知ったのは数年前だったか?Netflixの韓国ドラマでバレエを題材にしたものがあると話題になっていた時でした。

とても見たかったけれど、我が家はNetflix入ってなくて、韓国ドラマを見る習慣もないので、気にしながらも見ないまま。

なのでミュージカルとして上演されるという発表があった時は、大喜びでした。


私がこの舞台に惹かれた理由は2つ。


まず、川平慈英さんが演じるシム・ドクチュルが70歳からバレエを始める…という点。

私も30代からバレエを始めたので、ドクチュルのセリフの一言一言、共感しかないです。

30代は70歳に比べると、まだ早かったとは思うけど、大人からバレエを始めた素人という点は同じ。大人がバレエをやることへの世間の目や、美しいバレエへの憧れや、頑張っても上達しない悔しさや…ドクチュルの台詞、想い、全て本当にその通り…と思って観ていました。

さらに、この舞台には認知症…という哀しい運命まで加わって残酷😭実際、同じ教室に80代の方がいらして、振りが覚えられなくなる様子も身近に見ているので、他人事とは思えません。

私はあと何年踊れるのかなぁ?と考えてしまいました。


2つ目の理由は、三浦宏規くんのバレエが観られるということ。

このブログに何度も書いていると思うけれど、2016年の「恋するブロードウェイ」が17歳の宏規くんとの出会いでした。「街灯の下で(ミー&マイガール)」を歌う男の子…歌下手だなーと思っていたら最後に驚くほど美しいジャンプを見せられて、今の何⁉︎幻⁉︎と呆然としました。こんなに綺麗なバレエ踊るんだから、バレエで世界目指せば良いのに…と思いましたが(怪我で断念したのだとその後で知りました)、やがて「レミゼ」最年少マリウスになり、あっという間にミュージカル界のスターに。歌も上手くなったし、「グリース」、「ヘアスプレー」、「赤と黒」他、美しいダンスも見せてくれた。でも私は初めて観た時の彼の踊りが忘れられなくて、彼のバレエが観たいなーと、ずっと思ってきました。「のだめカンタービレ」で少しだけバレエを見せてもらい、まだこんなに踊れるんだ!と感激した後、「ナビレラ」バレエダンサー役…やっとこの日が来たー!私も(宏規くんのバレエを見るという)夢が叶いました。

「ナビレラ」の宏規くんは、当たり前のことだけど、音の取り方も腕や脚の軌道も全て完璧なバレエ。それをさらっと、息をするように踊り、ピルエット5〜6回転をあんなに自然にできるもの?バレエ踊りながら歌ったりセリフを言ったり…難しいことをいとも簡単そうにやるのがカッコ良い!

ただ残念なのは、舞台が狭く、装置も多いので、振りつけも限られていたこと。助走や繰り返しで勢いをつけることができないので、本当はもっと高く跳べるだろうにもったいないなぁーと思いました(逆にあのスペースであれだけ魅せたのは凄い)。広々とスペース使って、ジュッテで舞台一周回るマネージュとか見たかったなぁ。

まあ、今回はあくまでミュージカルの中のバレエシーンだったので、それはダンス公演に望むべきですね。

7月の「BOLERO最終章」ではバレエ観れるかな?チケットは取っているので、そちらも楽しみに待ちたいと思います。

この「ナビレラ」も、もう一度観る予定なので、ミュージカルとしての感想はその時に。