2011年の初演から既に13年が経ち、6演目の「ロミオ&ジュリエット」を観劇しました。

2011年初演版のファンだった私は2017年からの新演出に納得できなくて、一度は絶望したけど、もう別物として受け入れました。今は、毎回登場する新しい顔ぶれを楽しみにしています。

この日のロミオは小関裕太くん。
私の初・小関くんは2016年の「DNA-SHARAKU」で、2021年ロミオの甲斐翔真くん、黒羽麻璃央くんより長く彼を観ているんですよね。最近の「キングダム」でも落ち着いた王を演じていたし、正直、今さらロミオ?と思ったんだけど…私が間違ってました。初々しく、危うく、かわいく、繊細で、ロミオにピッタリ。たぶん素のままではなく、きちんと考えて演じられているロミオ像だと思うけど、キャリアと、まだ持っていたフレッシュさとのバランスが良かった。
死ぬ瞬間、(ジュリエットの幻と会ったかのように)斜め上に手を伸ばして微笑む姿が涙を誘います。
あと、カーテンコールの後方待機中、この日初舞台のジュリエットに拍手していた表情がお兄ちゃんで微笑ましかった🥰

その初舞台ジュリエットは奥田いろはちゃん。子役さんかと思いました。実年齢18歳?この舞台のジュリエットは16歳だから子どもで良いんだねー。子どもだから、あんなに考えなしで、突っ走るんだ…と納得。
カーテンコール、センターで「世界の王」を踊る姿がアイドル全開(さすが乃木坂!)でかわいかったー。

ティボルトの水田航生くんは2013年にマキューシオを演じていて、11年を経てティボルトとして再登場ですね。荒ぶっていても、どこか"優しい従兄のティボルト"が想像できます。

マーキューシオの笹森裕貴くんは初めまして。カッコ良いマーキューシオで髪型、衣装も似合って、ヴィジュアルは歴代一美形かも?と思いました。

ベンヴォーリオの石川凌雅くんは…ロミオ愛が足りない!マーキューシオ愛強すぎか?ベンヴォーリオと言えば、記憶に残っているのが2019年りょんりょん(三浦涼介くん)ベンヴォの(大野ロミオ)美しいバックハグで…思わずその場面に注目したんだけど、石川ベンヴォはマーキューシオの遺体を目で追う方に想いが強く、ロミオには手を伸ばしただけで抱きしめず行ってしまったのが残念🥲ちなみに彼は去年、Bunkamuraの別ロミジュリでもベンヴォーリオやってたらしい。

パリスの雷太くん、遠目には普通にカッコ良いのでは?と思ったらアイシャドウ濃く、変な動き。ロミオいわく、"ナヨナヨノッポ"だったか?パリスの悪口って毎回、当てがき(おしゃれピンクゴリラとか)だから、ガチの悪口に聞こえて心配になる😅

大公殿下の渡辺大輔くんはティボルトからの役変わり出演。若者組から大人キャストへは初では?他の大人キャスト(岡田さん、田村さん、津田さん…)よりは若いのでどうかな?と思っていたけど、落ち着いて渋く、貫禄ありました。

ジュリエット父の岡田浩暉さん…家長の苛立ち、怖さ…フランツ味あるかな?もう少しちょいワルオヤジを足しても良いかも?基本、愛情深いお父さんだよね。

ジュリエット母の彩吹真央さん…クールだけでなく女性らしさを感じるお母さんで、不幸な結婚の影も、華やかさもあり。

乳母は吉沢梨絵さん…彼女のソフィー(マンマ・ミーア)やピコ(夢から醒めた夢)を知っている者からすると、え?乳母?ジュリエットじゃないの?って思うんだけど、かわいくて愛情たっぷりのばあやでした。歌聞きながらドロシー(トッツィー)を思い出したのは観劇のタイミング的に…ね💦

ロレンス神父様の津田英佑さん、最近はアナ雪ハンス(黒王子)で有名だけれど、私世代はマリウスとしても覚えています。ラストの嘆きに一瞬、カフェソングを思い出しました。

死は東京シティ・バレエ団プリンシパルのキム・セジョンさん。クラシック・ダンサーならこう踊るのでは?というような先入観は見事に(良い意味で)裏切られ、独特の存在感ある死でした。

別キャストはまた来週に。