「千と千尋の神隠し」

初演時はチケットとりを途中で諦めて配信で(2バージョン)見たので、生で観るのは初めてでした。


オープニング …ランドセル背負って登場した千尋の後ろ姿見て、子役さん?と思ったら上白石萌音ちゃん⁉︎

アニメの千尋そのもの✨


舞台装置に目をやると、帝劇の舞台ってこんなに奥行きが深く、高さもあった⁉︎

空間を十二分に活用した油屋のセットは重厚感あり…しかも回る⁉︎ジョン・ケアード演出で舞台が回ると言えば、「レミゼ」オリジナル演出だー!と思い出すだけで単純に嬉しい。

いろいろと飛ぶもの(ハクや千尋、神様…)があるけれど、人力で持ち上げたり、長崎くんちの竜踊りみたいな手法を使ったり、このLEDパネルとワイヤーアクション全盛の時代にギリギリまでのアナログ表現…人が生で演じる演劇へのこだわりや、日本文化へのリスペクトを感じます。

そしてミュージカルではないのに音楽性が高い。ミュージカルナンバーでなく、自然に生活や労働と結びついた歌や音楽が入り、ふと気づけば流れている音楽が、芝居の流れや観客の心情にぴったりと寄り添ってくれています。


出演者も素晴らしく、

上白石萌音ちゃんの千尋は素朴さと芯の強さを体現、

増子敦貴くんは目元と動きの美しさが印象的

湯婆婆と銭婆の朴璐美さんは二役を完璧に演じ分け

リンは妃海風ちゃんのサバサバした持ち味が生きて、

カオナシの森山開次さんはコンテンポラリーダンスの動きが身体に表情を与えている。

どの役もアニメから抜け出したようで、個々の演技が演出に組み込まれて世界観にピッタリハマっていると思いました。


宮崎駿さんとジョン・ケアード氏…2つの稀有な才能が見事に一つになった結晶のような舞台。

全国公演もロンドン公演も大成功しますようにと願っています。


↓はシャンテ3階にあるフォトスポット。

ポスターみたいな、なりきり写真が撮れるのかな?

お子様いらっしゃる方やインスタ映え写真撮りたい方は是非!