いっくん(山崎育三郎くん)主演のミュージカル「トッツィー」日本初演の初日を観に行きました。


笑いたっぷりのコメディで、面白かった〜!

カンパニーの皆さん自身が楽しんでいる雰囲気の良さも伝わる。

たぶん元の脚本英語からそのままの訳ではウケないところを、お笑い芸人さんたち(エハラマサヒロさん、おばたのお兄さん)監修?の元、試行錯誤されたことと思います。こんなにウケて皆さん嬉しかっただろうなー。


とにかく客席の反応が良くて、ドッカンドッカンと笑いがくる。

で、驚いたのはミュージカルナンバーの終わりや幕終わりだけでなく、笑いのシーン(芝居やギャグ)で、毎回、拍手が出ること。こういうの(芝居での拍手)って、私はこれまで「奇跡の人」と「笑の大学」で1回ずつしか経験ないんだけど、誰か仕掛けたのかなぁ?


そうであっても、とっても良いと思ったんですよね。笑いももちろん出るけど、日本人ってそこまで大声で長く笑わないし、口笛、指笛、叫び声もなかなか出さない。でも拍手なら、楽しんでるよー、面白いよーって気持ちを存分に表現できる。これ、たぶん今日以後はリピーターが率先してやるだろうし、今後のコメディへの反応として定番になるかも?日本の客席が変わる瞬間に立ち会ったのかも?と思いました。


私の近くに脚本家ロバート・ホーンさんや外国人スタッフが座っていたんだけど、彼らも本当〜に喜んでいました。でも、一番、ウケたのはロバートさんのカーテンコール挨拶だったかも?「短いスピーチを準備してきた」と言って、長〜い巻き紙出して笑いをとるセンス、さすがです。


まだ始まったばかりだし、あと数回観に行くので、以下はなるべく簡単に箇条書きで。

たぶんネタバレは含まれるので、ご注意ください。


・開演前挨拶はドロシーのいっくん。オーバーチュアでは指揮者シオちゃん(塩田明弘さん)が手拍子を煽り、ジャンプし、観客をのせて客席を十分に温め、幕が開く前から皆、笑う準備万端。ミュージカル・コメディに欠かせない指揮者だなぁ〜😆


・ドロシーいっくん綺麗〜!映像ではそこまでと思ってなかったんだけど(失礼!)、ステージでライト浴びると全身輝いてる。脚も細い〜!ソプラノも美しい〜!

それでいて、マイケルとしてのラブソングはいつも通りの甘い歌声。持てるもの120%出してますねー。


・ジュリーの愛希れいかちゃん、最近はドレスor着物の姿しか見てなかったから、パンツルックが新鮮!カッコ良い〜!


・ジュリエット役でデビューした昆夏美ちゃんが、劇中とは言え、ジュリエットの乳母役オーディションを受けるなんて(いっくんも元ロミオが乳母役ゲットするなんて!だけど)🤣!サンディは年齢設定もアラフォーで衝撃でした(が、昆ちゃん本人はまだ若い)😆

引っ掻き回して笑いをとって行き、一番ウケたのは閉まらないドアを閉めるために奮闘した昆ちゃんだけど、あれアクシデントかな?


・「ロミオとジュリエット」って便利だねー。「笑の大学」や「bare」でも使われていたけど、劇中劇で、その内容までは詳しく表さなくても「ロミオとジュリエット」と言えば、誰でも基本ストーリーは理解していて、自由なパロディやオマージュが可能。この舞台に関しては、いっくん、昆ちゃん、岡田亮輔くん…とミュージカルロミジュリ日本初演メンバーが揃ったことも、1つの面白さになりました。


・元「ロミジュリ」パリスで今回はマックス役(劇中劇ではロミオの兄)岡田亮輔くんは、すごい脱ぎっぷり。以前ミュージカル「デパート」で丸裸になったのは知ってるけど、あの時は後ろ姿だったはず。今回は前で(上半身だけど)何度も!頑張って身体作ってきたんだろうなぁー。これってダブルキャストのおばたのお兄さんもやるのよね?


・演出家ロン役エハラマサヒロさんは、ダンス振付シーンが最高に面白かった🤣あんなに踊れる人だったんだ?カーテンコールのダンス、覚えて一緒に踊りたいかも?動画でレクチャーしてくれないかしら?


・ジェフの金井勇太さん、いっくんマイケルのセリフを受ける芝居のテンポが良くて、ソロの歌は結構早口の語り口調なのに歌詞明瞭で面白く、この人、誰?と思ったら初ミュージカル(初日)だったとは⁉︎観劇後、経歴調べたら映像作品でかなり拝見してました💦今後もミュージカル出てくださーい!


・ラストでジェフがマイケルに手渡した脚本…どんな芝居なんだろう?と思っていたら、その後、あっさりラストシーン。終わった瞬間、え?ジェフの脚本はどうなったのー?っと思ったけど、もしかしたらあのラストシーン(から始まる新たな恋物語)がジェフの脚本(という名のアドバイス)だったかもしれない…と、今、ブログを書きながら思いました。


・たっぷりと笑いが散りばめられたコメディだけれど、根本にはブロードウェイの役者たちの辛い現実が描かれ、ペーソスが散りばめられています(とは言え、演出家の言うこと聞かなかったり、初日舞台を自分の告白で壊すマイケルもどうかと思うけど😕)。

コメディって、ただ面白おかしいことを笑うんじゃなくて、辛い現実を笑い飛ばすことで、生きる力をもらうんだよね。

いっくんの(震災に触れた)カーテンコール挨拶も、この舞台から力を与えたいという意味だと思うので、皆がこの舞台から、現実を生きる力、人への優しさ、人を助ける強さを得られるように、「トッツィー」が大千秋楽まで1人も欠けることなく完走できますようにと祈っています。


簡単にと言いつつ、長くなってしまいました💦

次回のこの舞台観劇は来週です。


↓いっくんドロシーの等身大パネル、東宝受付の後ろに置かれてたんだけど、置き場所変じゃないかな(後ろにゴミ箱とかある)?

周りにロープ張って良いから、ちゃんとロビーに置いてほしい。