東京芸術劇場プレイハウスでミュージカル「赤と黒」を観劇。

コンパクトなミュージカルだなぁ…という印象。「ルパン」、「ベートーヴェン」と続けて大型ミュージカルを観た後だし、フレンチミュージカルと聞くと、「1789」、「キングアーサー」など、大人数でアクロバティックなスペクタキュルを想像したので、出演者こんなに少ないんだ(全部で17人)?と意外でした。


その分、歌とダンスを両方(分業せず)こなせる出演者の力が大きい。


主役ジュリアン・ソレルの三浦宏規くんと、ストーリーテラーを兼ねるジェロニモの東山義久くんはトップクラスのダンサーであり、踊りながら主役〜プリンシパルとしてソロを歌える貴重な役者。どちらもダンサーズを従えてセンターで歌い踊る姿がカッコ良く、色っぽく、美しく、見惚れます。この2人のダンスをもっと見たいなぁ〜と思っていたところに「BORELO-最終章」が発表され、さすがわかっていらっしゃる。2人のダンスが存分に観られるDance Performanceでの共演を今から楽しみにしています。


他の出演者…ルイーズ夢咲ねねちゃん、マチルド田村芽実ちゃん、ムッシュー・ド・レナール東山光明くん、ムッシュー・ヴァルノ駒田一さん、ラ・モール侯爵川口竜也さん…皆さん、見せ場(キャラソン?)はあり、場面場面は見せてくれるけれど、今ひとつ話が軽く感じたなぁ。原作通りの筋だけれど、少人数の狭い世界で、時代背景も複雑な心情も感じられず、衝動的、短絡的に進む展開が物足りなかった。



そもそも、脚本や曲は誰の作?と思って公式サイト見ると↓の感じ。


上演台本・訳詞と、音楽監督は記載されているけれど、元の脚本、作詞、作曲が誰なのかがわからない🤔

フレンチロックミュージカルと銘打ってるから、フランスの方という理解で合ってる?


初演の宝塚も同じなのかな?と宝塚版ページを見ると、この舞台↓と同様、プロデューサー名と国際ライセンス所持者の英語表記のみ。これが慣例なのか?と宝塚版「1789」のページもチェックすると、英語だけど脚本、作詞にドーヴ・アチアさん他の名前、作曲者と見られる方々の名前もあり。

契約上問題ないのかもしれないけど、脚本、作詞、作曲者が曖昧にされるのは、何かモヤモヤするなー。