シアタークリエで上演中の「M.クンツェ&S.リーヴァイの世界」、開幕早々の11日に足を運びました。


実は最初に公演情報を知った時、山口祐一郎さんも、井上芳雄くんも、山崎育三郎くんも出ないクンツェ&リーヴァイ・コンサートなんて…と少しがっかりしたのですが、実際に観ると(聴くと)素晴らしいコンサートでした。本公演と違うアレンジや、(これまでその役演じてない方の)初披露歌唱など新鮮で、最初から最後までワクワク✨


以下、出演者ごとの感想(曲名ネタバレ気にされる方はご注意ください)。


アンサンブルの皆さん

(彩花まりさん、岩﨑亜希子さん、樺島麻美さん、島田 彩さん、吉田萌美さん

安部誠司さん、後藤晋彦さん、武内 耕さん、中山 昇さん、横沢健司さん)

オープニング のコーラスナンバー(主にプロローグ)5曲連続メドレーが圧巻でした。本公演より人数少ないはずなのに厚みのある響き。ソロパートも皆さん素晴らしく、少年ルドルフの島田彩ちゃん「ママ〜どーこへ〜」の通る高音が切なかった😢

途中のトークコーナー、代表で答えた中山さん、このコンサートは馬力(パワー、エネルギー)がいると。歌だけでなくダンスもあり、出番多く、全公演出演…お疲れ様です。

女性陣の衣装替えも多くて、演目ごとの世界観を作っているのはこの皆様。制作陣は、アンサンブルの皆様こそがこのコンサートの主力と考えているのでは?と思いました。


原田優一くん

「MCのできるミュージカル俳優と呼ばれていますが、そろそろミュージカルもできるMCに肩書が変わるのでは?」と自虐😂?

司会進行を安心して任せられる頭の回転の良さと落ち着きとユーモア…おかげで楽しいコンサートになりました。

優ちゃんの持ち歌と言える「もしも鍛冶屋なら」は、優ちゃん歌い出し→シュガーちゃん(佐藤隆紀くん)が加わりデュエットに。優ちゃんはシュガーちゃんをリスペクトしているので光栄とのこと。

「終わりのない音楽」では、市村正親さんパート、「モーツァルト!モーツァルト!」では祐様パートと、重鎮の役割も任されてましたね。


一路真輝さん

日本で初めて上演されたクンツェ&リーヴァイ作品は宝塚版「エリザベート」ということで、一路さんトートからスタートで意表をつかれました。「愛と死の輪舞」と、「闇が広がる」(with ちゃぴちゃんルドルフ)の後、トークコーナーで「退団公演で死神を演じるなんて!と反対されたけれど、さっと演じて去りました。」みたいな話を披露。

終盤は東宝版初代エリザベートとして、「夢とうつつの狭間に」と「夜のボート」。年齢を重ね、実生活でも別れを経験された今の一路さんだからこそ…の人生を感じる歌声でした。


愛希れいかちゃん

私、もはやちゃぴちゃんファンかも?昨年の「エリザベート」シシィは好きな役作りと思い、今年の「マリー・キュリー」に感動したあたりから自覚はあったんだけど、今回、エリザベートの歌はもちろんのこと、ベスもコンスタンツェもアントワネットもどれも好きで、次は(本公演も)ちゃぴちゃんで観たい…と思ってしまいました。


LE VELVETS

元々は女性ソロの「何者にも負けない(レベッカ)」と「明日は幸せ(マリー・アントワネット)」を男性コーラスで歌い、重厚感が魅力でした。

デュエット曲を4人で歌った2曲はパート割が面白く、「あなたに続く道」はしぃたん(日野真一郎くん)アントワネットに3人フェルゼンが説教("現実を知らなすぎます")してるみたい😁「闇が広がる」は、ダブルルドルフ(シュガーちゃん、しぃたん)とダブルトート(のぶにぃ、佐賀さん)のかけあいが良かったです。


佐藤隆紀くん

LE VELVETSの中で唯一、クンツェ&リーヴァイ作品の本公演に出ているシュガーちゃんはコンサートでも出番多い。「破滅への道(モーツァルト!)」コロレドパートは、祐様以外が歌うのを初めて聞きましたが、声の響きによる迫力と威圧感が大。一路さんとデュエットの「夜のボート」は年齢差を感じさせない包容力がありました。


和音美桜ちゃん

私が勝手にこのブログの第2テーマソング(サブタイトルの"眩しい瞬間を瓶に詰めて"はこの歌の歌詞から)と思っている「永遠の瞬間」を大好きな美桜ちゃんの声で聞けて感激。それこそ瓶に詰めて残したい歌声でした。

「レディ・ベス」のアン・ブーリンは母性愛溢れる歌声。最近、YouTubeで「Six」をよく見てるので、アンのキャラクターは悪女?で奔放にしても面白かっただろうにと思ったりも😂

「マリー・アントワネット」のマルグリットを美桜ちゃんが担当したのは意外でした。「百万のキャンドル」と「もう許さない」…怒りの表情の美桜ちゃん、拳を突き上げる美桜ちゃんなんて初めて観た😳


小野田龍之介くん

MC優ちゃん、「小野田くんは水族館なら同じ水槽にいる種族と感じる(つまり同類ってこと😆)」と話していましたが、優ちゃん同様、抜群のトーク力の小野田くん、2人掛け合いでMCやってほしかったな。

19歳の時のシルヴェスター・リーヴァイ国際コンクールの受賞歴も紹介され、その時に歌った「愛していればわかりあえる」を聴けたのは嬉しかった。「マリー・アントワネット」のオルレアン公は相変わらずの迫力。「モーツァルト!」のルキーニ「ミルク」は、歪んだ薄笑、高笑い、シャウト…もう役作りしてるでしょう?というくらい出来上がっていて、次を狙ってる?


古川雄大くん

彼の人気に火をつけた「レディ・ベス」フェリペの「クールヘッド」を聴いたのは久々。スーツ姿でキュー持っての歌がカッコ良かった。「モーツァルト!」ナンバーは赤い衣装がピッタリだったけど、アマデがいないと寂しいな(アマデとセットでいてこそのヴォルフガング)。「エリザベート」トートになると空気が変わり、セクシーもミステリアスも自然に内から出てきて、彼の中にまだトートがいるのだな、と感じられました。